新生児に話しかけることの重要性

赤ちゃんがまだ言葉を話せなくても、「話しかけることが大切」とよく言われます。実は、赤ちゃんの言葉の発達や知能の成長は生まれた瞬間から始まっているのです。
ここでは、新生児に話しかけることがどのように赤ちゃんの成長に役立つのかを具体的に解説していきます。言葉の発達、親子の関係、脳の成長という3つの視点から、新生児への声かけの重要性を見ていきましょう。
言葉の発達は生まれた瞬間から始まる
赤ちゃんは、生まれた瞬間から周囲の音に耳を傾けています。言葉を話せるようになるのは1歳頃ですが、言葉の発達はそれよりもずっと前から始まっています。
赤ちゃんの脳は、聞こえてくる音や声のリズムを無意識に吸収し、言葉の基礎を築いていきます。そのため、生まれたばかりの赤ちゃんに積極的に話しかけることで、言葉を覚える準備を進めることができます。
赤ちゃんは最初は言葉を理解していなくても、大人の表情や声のトーンを通じて、感情を読み取る力を養っていきます。例えば、優しい声で「かわいいね」「おはよう」と話しかけられることで赤ちゃんは安心し、コミュニケーションの基本を学んでいくのです。
コミュニケーションを通じて親子の絆が深まる
赤ちゃんに話しかけることは、親子の絆を深める大切になります。
まだ言葉がわからない時期でも、ママやパパの声を聞くことで赤ちゃんは安心感を得ます。特に、授乳中やおむつ替えのとき、抱っこしているときに優しく声をかけると、赤ちゃんはリラックスして気持ちが安定しやすくなります。
また、赤ちゃんが泣いているときに「どうしたの?」「お腹が空いたのかな?」と声をかけることで、赤ちゃんは「自分の気持ちを受け止めてもらえている」と感じます。こうした積み重ねが、親子の信頼関係を築く基盤となっていきます。
そして、赤ちゃんが段々成長すると、声を出して応えようとする様子が見られるようになります。
このやりとりを繰り返すことで、赤ちゃんは「自分の声に反応が返ってくる」という経験を積み、より積極的にコミュニケーションをとろうとするようになっていくのです。
脳の発達を促し、知能の基礎を作る
赤ちゃんの脳は、新生児期から急速に発達します。特に、言葉を聞くことで脳の言語を司る部分が刺激され、将来の言語能力の発達に大きく影響します。
幼少期にたくさんの言葉を聞いた赤ちゃんは、将来的に語彙力が豊かになり、学習能力も高まりやすいことがわかっており、話しかけられることで脳内の神経回路が活発になり、言葉の理解や記憶の能力が向上します。
また、話しかける際に「赤ちゃんがどんな反応をするか」に注目することも重要です。
赤ちゃんが目を見開いたり、手足を動かしたりする反応を見ながら、さらに話しかけることで、赤ちゃんの脳はより活発に働きます。
新生児期から赤ちゃんに話しかけていくことが、とても大切なんですね♪

新生児は話しかけられる大人の言葉をいつ理解する?
赤ちゃんは生まれたばかりの頃から周囲の音に敏感ですが、大人の言葉を理解するまでには少しずつ成長の段階を踏んでいきます。
新生児期から乳児期にかけて、赤ちゃんの聴覚や言語能力は日々発達しています。
最初は音に反応するだけでも、徐々に言葉のリズムを覚え、やがて意味を理解し始めるようになります。このプロセスを知ることで、適切な時期に合った話しかけ方を意識することができ、赤ちゃんの成長をよりサポートしやすくなります。
ここでは成長段階に分けて、赤ちゃんがどのように言葉を理解し始めるのかを詳しく解説します。
生後0〜2ヶ月頃は音に反応する時期
生まれたばかりの赤ちゃんは言葉を理解することはできませんが、音に対する反応はすでに始まっています。
特にママやパパの声は、胎内にいたときから聞いていたため、新生児にとって心地よく、安心感を与える存在です。
この時期の赤ちゃんは大人の話す言葉の意味はわかりませんが、声のトーンやリズム、音の高低を敏感に感じ取ります。
例えば、優しく語りかけると落ち着いたり、大きな声や突然の音にびっくりしたりすることがあります。これは、赤ちゃんの聴覚がしっかり働いている証拠です。
生後3~6ヶ月頃は声を出し始める
生後3~6ヶ月頃になると、赤ちゃんは周囲の声にさらに興味を示し、自分でも声を出すようになります。クーイング(「あー」「うー」などの喃語)と呼ばれる声を発するのは、言葉を話す前の大切なステップです。
この時期には、赤ちゃんは大人の話す言葉のリズムや音を真似し始めます。ママやパパが優しく話しかけると、赤ちゃんも嬉しそうに声を出して応えることが増えてきます。これは、コミュニケーションの基礎が育っている証拠です。
生後7〜12ヶ月頃は言葉の意味を理解し始める
生後7〜12ヶ月頃になると、赤ちゃんは大人が話している言葉の中から、特定の単語の意味を少しずつ理解し始めます。例えば、「ママ」「パパ」「バイバイ」「おいしい」といったよく聞く言葉に反応を示すようになります。
この頃になると、指さしをしながら「アー!」と伝えようとする姿も見られます。これは、赤ちゃんが言葉の意味を学び、意思を表現し始めたサインです。
まだまだ会話が成立しないと感じるママ・パパも多いこの時期。どのように声をかけていったら良いのか、具体的に見ていきましょう!

【月齢別】赤ちゃんへの話しかけ方の具体例

赤ちゃんへの話しかけは、成長段階に合わせて方法を変えることでより効果的に言葉の発達や親子の絆を深めることができます。
ここでは、それぞれの成長段階に応じた具体的な話しかけ方を紹介します。月齢ごとの特徴を知り、赤ちゃんの反応を楽しみながら、日々の育児に取り入れてみてください。
0~2ヶ月の赤ちゃんへの話しかけ方
この時期の赤ちゃんは視力がまだ発達途中で、表情や動きはぼんやりとしか見えていません。しかし、耳はすでに機能しており、声のトーンやリズムに敏感に反応します。そのため、赤ちゃんに話しかけるときは、優しい声でゆっくりと話すことが大切です。
この時期は赤ちゃんが声を発することはほとんどありませんが、少しずつ「クーイング」と呼ばれる「あー」「うー」といった喃語を発し始めることがあります。赤ちゃんが声を出したら、それに応じて「お話してるの?」「楽しいね」と返すことで、会話のリズムを学ぶきっかけになります。
おすすめの話しかけ方
- シンプルな言葉を繰り返す:「おはよう」「かわいいね」「気持ちいいね」などの短いフレーズを使い、赤ちゃんが聞き取りやすいように話しかけましょう。
- スキンシップを交えて話す:抱っこしながら「大好きだよ」「いい子だね」と声をかけることで、赤ちゃんはより安心感を得られます。
- 日常の出来事を説明する:「今からおむつを替えるよ」「ミルクの時間だね」など、行動に言葉を添えると赤ちゃんは自然と言葉の流れを学んでいきます。
3~6ヶ月の赤ちゃんへの話しかけ方
この時期は、言葉のリズムや音の違いを学ぶ大切な時期であり、話しかけを通じてコミュニケーションの基礎を築いていきます。赤ちゃんは大人の声の高低や強弱に敏感なので、少し大げさに感情を込めて話しかけると、より興味を持って聞いてくれます。
おすすめの話しかけ方
- 赤ちゃんの声に反応する:「あー」「うー」などの喃語に「そうなの?」「楽しいね!」と返事をして、会話のキャッチボールを体験させます。
- 表情を意識する:笑顔で話しかけると、赤ちゃんは安心し、大人の表情を真似するようになります。
- ジェスチャーを交えて話す:「バイバイ」「おいしいね」など、動作を加えて話しかけると、赤ちゃんが真似しやすくなります。
- 絵本の読み聞かせをする:カラフルな絵本を使うと、赤ちゃんは言葉のリズムや音の違いに興味を持ちます。
7~12ヶ月の赤ちゃんへの話しかけ方
言葉の習得を促すために、より積極的に話しかけることが重要になります。また、この時期は「バイバイ」や「パチパチ」などの簡単なジェスチャーもできるようになってきます。大人が実際に動作を見せながら話しかけると、赤ちゃんも真似しやすくなります。
おすすめの話しかけ方
- 物の名前を伝える:「これはボール」「ワンワンいるね」と名前を伝えると、言葉の意味を覚えやすくなります。
- 質問を投げかける:「ワンワンどこ?」「おもちゃ持ってる?」と聞くと、考えたり指差しで答えるようになります。
- 指差しを活用する:赤ちゃんが指を差したものに「これは○○だね」と応じると、言葉の理解が深まります。
- 行動と言葉をリンクさせる:「おいしいね」「ねんねしようね」と状況に合わせて話しかけると、言葉と行動を結びつけやすくなります。
赤ちゃんに話しかける内容に迷ったら
赤ちゃんに話しかけることの大切さは理解していても、「何を話せばいいのかわからない」「話しかけても反応がないと不安になる」と感じるパパやママは多いのではないでしょうか。
特に新生児期の赤ちゃんは、まだ言葉を理解しておらず、返事をすることもありません。そのため、話しかける内容に迷ってしまうこともあります。
しかし、話しかける内容に正解はありません。大切なのは、赤ちゃんが聞き慣れた声に安心感を覚え、言葉に興味を持つことです。身近な出来事や日常の動作を言葉にしてみるだけでも、赤ちゃんの脳に良い刺激を与えます。
ここでは、赤ちゃんへの話しかけに迷ったときに試せる方法を3つ紹介します。赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみながら、自然と話しかける習慣を身につけていきましょう。
赤ちゃんへの話しかけ方を身につけよう
赤ちゃんへの話しかけに自信がない場合は、周囲のママやパパの話し方を観察すると自然と話しかけ方のコツがつかめます。
児童館や育児イベントに参加すると、他の保護者がどのように赤ちゃんに話しかけているのかを学ぶ良い機会になるでしょう。
また、ベビーパークでは育児をもっと楽しくする親子教室として「親⼦の絆」をテーマに声かけも大切にしています。
親子の愛情の絆が、子供の能力の発達に大きな影響を与えます。だからこそ、ベビーパークではママ・パパが楽しめる育児や、年齢によって異なる育児ノウハウをお伝えしています。
話しかけ方に悩んだら、ぜひお近くの教室へお越しください。
悩んだら日常の出来事を実況中継する
赤ちゃんへの話しかけに迷ったとしても、特別な言葉を考える必要はありません。
授乳やおむつ替え、お散歩など、日常の出来事をそのまま言葉にする「実況中継」を取り入れると、自然に会話が生まれます。
例えば、「おっぱい飲んでるね」「風が気持ちいいね」といった簡単な言葉をかけるだけで良いのです。
こうした言葉を繰り返すことで、赤ちゃんは言葉と行動を結びつける力を育んでいきます。
絵本の読み聞かせをしながら話しかける
赤ちゃんへの話しかけに迷ったときは、絵本の読み聞かせを活用すると効果的です。
絵本にはリズムの良い言葉や繰り返しのフレーズが多く赤ちゃんが聞き取りやすいため、言葉の習得を助けます。ただ読むだけでなく、「これは何かな?」と指をさしたり、「ワンワンがいるね」と補足したりすることで自然に会話が生まれます。
こうしたやり取りを通じて、赤ちゃんは視覚と聴覚の両方から言葉を学び、理解を深めていきます。
特に「いないいないばあ」や「くだもの」など、カラフルでシンプルな絵本がおすすめです。まずは短い文章の絵本から始め、親子で楽しく言葉のやり取りをしてみましょう。

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まとめ
新生児への話しかけは、赤ちゃんの成長を支える大切な習慣です。でも「何を話せばいいかわからない」と戸惑うこともあるでしょう。
完璧な言葉を選ぶ必要はなく、大切なのは 赤ちゃんと向き合い、声をかけることを楽しむことです。
まずは、今日から ひとつの新しい習慣 を取り入れてみませんか?
例えば、おむつ替えのときに「気持ちいいね」と声をかけてみる、お散歩中に「風が気持ちいいね」と話す、寝る前に「おやすみ」と優しく伝える。それだけでも、赤ちゃんはあなたの声を感じ取り、安心しながら言葉の世界に触れていきます。
赤ちゃんとの会話は、言葉を教えるだけでなく、心を通わせる時間 でもあります。今日から、少しずつ話しかける機会を増やし、赤ちゃんとのかけがえのない時間を楽しんでいきましょう。
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