リビングルームは子どもが能力を伸ばすのに最も適した空間
子どもが能力を伸ばすために最も適している場所は「親との共有空間」すなわち、リビングルームやダイニングルームです。子ども部屋を作って一人で勉強させるよりも、親と一緒にいられる空間で遊びや勉強をするほうが、活発なコミュニケーションにつながり、子どもの成長を促せます。
ポイント1:リビングの一角に『子どもスペース』を作る
子ども部屋という形でなくても、「自己管理下にある自分の場所」という認識が自尊心を満足させます。おもちゃや書籍、大切なものを置いておき、おそうじやお片付けも子どもにさせてみましょう。
ポイント2:リビングにテレビを置かないようにする
テレビを置くのは、日常的にあまり使わない部屋やリビングから離れている両親の寝室がおすすめです。特に幼少期にテレビを過剰に見ることは、脳や言葉の発達上望ましくない影響があることは、コラムNo.96「何歳くらいからテレビを見せてもよいの? 映像メッセージの言葉の発達に与える影響について」でもご説明しています。
ポイント3:リビングに書籍を置く
普段あまり読まない蔵書ではなくて「日常的にひんぱんに読みたい本や、今現在読みたい本を置くスペース」を作りましょう。いつでも本が手に取れる状態、家族の誰かがどんな本を読んでいるのかわかる状態を作ります。すぐに調べ物ができるように辞書や図鑑もここに置くようにしましょう。
ダイニングルームは日課の学習に最適
一般的な日本の住宅環境では、お子さまの日課の学習にはダイニングテーブルが最適です。
一番の理由は「作業スペースの大きさ」にあります。リビング学習のためにわざわざコンパクトな学習机を買い求めるのはもったいないです。コンパクトな机でできる学習は基礎基本の反復トレーニングくらいのものです。思考力を育てる効果的な学習のためには、十分なスペースを確保したほうがよいのです。
ポイント:テーブルの上には何も置かないことを常識にする
食事のとき以外はテーブルの上には一切ものを置かないようにしましょう。「思いついたらすぐに使える自由な空間」がお子さんのクリエイティブな力を大きく伸ばします。
水回りスペースは「公共マナー」の意識づけに
洗面所・お手洗い・浴槽などは「公共のマナー」を意識づけるのに最適です。「自分が使う前の状態に戻す」のは当然のことです。心構えとしては「自分が使う前よりもきれいに」と教えたいものです。「次の人が使う時にどうだろうか」ということを考えさせる教育に活用します。
ベッドルームはアタッチメント(愛着)を育てる場に
できる範囲内でよいですが「寝かしつけの時間は保護者と一緒に過ごすこと」を心がけましょう。愛情表現がオープンな欧米に比べて日本人の愛情表現は慎ましいです。その分、就寝時のふれあいで子どもの安心感とアタッチメントを育みましょう。
保護者の温かさを感じながら心地よく眠りに落ちていくときの幸福感を与えましょう。時には添い寝をして、電気を消し、穏やかな声でストーリーテリングをしながら眠りにいざなうのもおすすめです。共働きで忙しい場合は無理せずに、できる時だけでも構いません。
ポイント:朝は子どもと一緒にベッドメイキングをしましょう
子どもの洋服を収納したクローゼットは、お子さんにとって「整理整とん」の練習を始めるのに手ごろな大きさと分量です。洗濯した肌着は自分でたたんでしまわせ、翌日着る服は自分で用意させるなど「身の回りのことを自分でおこなう力」を育てるファーストステップにしましょう。
庭・ベランダは自然に触れ合う場
庭やベランダは「自然に触れ合う体験」を設定するのに適した場所です。季節の花や野菜を育てるようにして「自然」を学ばせましょう。家庭を最高の学習空間にすることは「親」にしかできません。家の中でさまざまな学びを「実践」で教えてあげましょう。
まとめ:子ども部屋を作るよりも、共有の空間をうまく利用しよう
いかがでしたでしょうか?
子どもの成長を考えた家、となると、つい子ども部屋のあり方を考えがちですが、どちらかというと家族が一緒に集うスペースに子どもの成長につながる空間を準備するほうが、子どもの能力を伸ばすという点では重要なのがおわかりいただけたと思います。
どれも難しい話ではなく、親が意識して部屋ごとの役割を与えていくだけで十分に実践可能です。ぜひ試してみてくださいね。
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