4歳児はどんな時期?
まず、4歳の子どもは一般的にどのような時期を過ごしているのかを確認していきます。
4歳の子どもには、一般的に以下のような特徴や行動が見られることがあります。ただし、子どもの成長はまだ個人差も大きい時期ですので、必ずしもすべての4歳の子どもが同じ特徴を持っているというわけではありません。
1.言語が発達する
子どもは4歳なると語彙や文法の発達が進み、より複雑な文章を理解し話すことができるようになります。物事を質問したり、物語や出来事を語ることが増えてきます。
2.社交性がついてくる
4歳の子どもは、他の子どもや大人たちとのコミュニケーションを楽しむことが増え、友達と遊ぶことや共同作業に参加することが増えてきます。他の人に共感したり、一緒に協力しあう事ができるようになってきます。
3.自己主張がはっきりしてくる
4歳の子どもは、自分の意見や欲求をはっきりと表現すようになり自立心が芽生えてきます。単純にイヤイヤ期のように嫌がるのではなく、自分の選択をはっきりと主張することが出てきます。
4.身体が発達する
4歳になるとさらに身体的な能力が向上し、運動やスポーツを楽しむこともできるようになってきます。自転車に乗れるようになるなど、より複雑な動きもこなせるようになるほか、また手先も器用になり様々な活動を活発的にできるようになります。
5.想像力や好奇心が豊かになる
子どもは4歳ごろになると想像力が豊かになり、創造的な遊びや物語やお話の要素を取り入れた遊びを楽しむことが増えます。お人形やおもちゃを使って役柄を演じたりすることも出てきます。
また好奇心旺盛になり、色々な世界を探求し学びたがります。質問をたくさん投げかけたり、新しいことを試したりと、時にいたずらっ子ともとれるような活発性が出てきます。
今までの赤ちゃんというイメージから一気に幼児に成長し、できる事がたくさん増える時期だよね♪
「4歳の壁」とは何か?
このように4歳という時期は心身ともにこれまでより大きく成長し、できることが増えてくる反面、急な成長にともない新たな戸惑いやストレスも感じる年代です。
言葉や身体能力が成長してきても、まだ感情面での発達は未熟な部分があり、新たな戸惑いに耐えられずまるで反抗期のような態度をとったり、幼児時代に戻ったかのように甘えてきたりといった反応を示すのが、いわゆる「4歳の壁」といわれる状態です。
「4歳の壁」の子どもの特徴
では、「4歳の壁」の最中にいる子どもはどのような傾向があり、どのような行動をとるのでしょうか? 以下はその一例です。
1.頑固で反抗的になる
「4歳の壁」の子どもは自分の意見を強く主張し、親の指示に反抗することが増えます。実はこれは、ただ反抗的であるという訳ではなく、自分と親との力関係を試みる一環としてあらわれるようです。
後述しますが、「4歳の壁」は子どもの成長のプロセスです。感情的にならず優しく受け止めてあげことが大切です。
2.感情を爆発させる
「4歳の壁」の子どもは怒りっぽくなり、かんしゃくなど感情の爆発を起こすことが多くなります。イヤイヤ期の頃のようなただ単純に不快や嫌い、といった感情ではなく、自身や他者への気持ちが入り混じった複雑な背景があったりします。
3.不安や恐れの感情が強くなる
「4歳の壁」の子どもは新しい経験や環境に対して不安や恐れを強く感じやすくなります。新しいことを嫌がったり、避けるようになる時があります。心身の成長に感情が追いついておらず起きる症状の一つです。
急に甘えてくることが増えたり、すねたりするようになるのも感情面でのコントロールが追いついておらず起きる行動です。
4.親のしつけを嫌がる
「4歳の壁」の子どもは、これまではできていた着替えや片付けなどを突然拒否したりするようになります。急にイヤイヤとできなくなるので、まるで以前のように戻ってしまった…、と感じるのはこのためです。
この時の子どもの感情としては、親のしつけに抵抗することで、自分と親との境界を理解しようとしているといわれます。
語彙力もついてきて物事を理解できる力もついてきているからこそ、成長の過程で起こる自然な感情なんだね。どのように対応してあげたら良いのか見ていこう♪
「4歳の壁」を克服するために親が知っておくべきポイント
このように様々な場面で「4歳の壁」と呼ばれる行動が出てきて、親としても戸惑ったり、成長が止まっているのではないかと心配したりする気持ちがあるかもしれません。
しかし、「4歳の壁」にあらわれる行動は、これまでと違った4歳児ならではの複雑な感情によるものであり、ある意味では成長の証ともいえます。
ここからは、「4歳の壁」を克服するために親が知っておくべきポイントについてご説明していきます。
1.子どもの気持ちを理解して受け入れてあげる
上述したように「4歳の壁」に直面する子どもの行動は、成長の証でもあります。強い自己主張や感情の爆発に対して、親は感情的になったりせず優しく受け止めてあげるようしましょう。
赤ちゃんの頃と同様にやさしく抱きしめてあげるなどのスキンシップも重要です。これまでのイヤイヤ期同様必ずまた子どもは乗り越えていくので、今は子ども気持ちを受け入れるようにしましょう。
2.コミュニケーションの手助けをしてあげる
かんしゃくを起こしている「4歳の壁」の子どもは、自分の複雑な感情をうまく表現できないことにいら立っていることも多いものです。
「よく我慢したね、えらいね!」「勝ちたかったんだよね、悔しいよね」のように、子どもが表現しきれない気持ちを、やさしく表現してあげると、子どもは気持ちが伝わったと感じ落ち着きを取り戻します。
3.生活のルーティーンを確立する
新しいことの連続に戸惑っている「4歳の壁」の子どもは、日々の生活が予測のつく安定したものであることを望みます。毎日の生活習慣を整えてあげると、子どもが安心感を感じる場面が増えて落ち着きを取り戻していきます。
4.ポジティブにほめる、認めてあげる
新しい不安や戸惑いを感じている「4歳の壁」の子どもには、よいおこないをした際はたくさん褒めてあげるようにしましょう。親から認められているという安心感や自己肯定感は、子どもにとって何事にも代えがたいものです。
また、反対に子どもに注意をしないといけない場合は「○○はダメ!」ではなく「△△がよいよ」のように、否定をしない形で注意してあげると、聞き入れやすくなります。
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まとめ:「4歳の壁」は子どもの成長の証! 受け入れてあげよう
いかがでしたでしょうか?
よく知られた2歳代の「イヤイヤ期」、思春期の「反抗期」とは異なり、4歳代での反抗には親もつい戸惑いがちですが、子どもが心身ともに成長しつつあるからこそ起きる現象であると理解していただけたと思います。
「イヤイヤ期」の時と同様に、子どもがまたひとつ成長したんだなあと思うようにして、子どもの揺れ動く感情をやさしく受け止めてあげることが大切です。
これも「イヤイヤ期」と同様に、必ず「4歳の壁」の時期も過ぎていきます。今しか味わえない体験として、なるべく心の余裕をもって子どもに接するようにしてみてくださいね。
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