おむつが取れる時期の目安は「2歳9ヵ月頃~3歳4ヵ月頃」
一般的にオムツが取れる目安は「2歳9ヵ月頃~3歳4ヵ月頃」です。
0歳代初期から熱心にオムツ外しの取り組みを実践すると不思議なことに1歳の誕生日前後でオムツが外れます。しかし、その時期を逸してしまうと1歳以降はどれだけ早くトレーニングを開始しても、トレーニング期間が長くなるだけで大抵は「完璧にオムツが外れる」のは3歳ごろになるものです。
ですからベビーパークでは2歳を過ぎた頃から少しずつ「トイレ」の時間を楽しみにするように習慣付けて、「時期」が来たら一気にオムツが取れるように仕向けることを推奨しています。その「時期」とは、子どもによって本当にバラバラなのですが「夜間、眠っている間にオムツが6時間以上濡れなくなったら」が目安だと考えております。
トイレは生理的現象だから、体の成長に合わせてトイトレをスタートしてあげるのがコツ♪時期が合っていれば親も子も負担は少なく頑張れそうだね。
トイトレの心構え:「嫌いにさせないこと」が鉄則
まずは、どのような「しつけ」や「学び」にも共通していえることが、何かを教えたい時、習得させたい時に最も気をつけなければならない事は、その対象を「嫌いにさせないこと」です。「嫌いなことをイヤイヤやる」ほど、効率悪い事はありません。
「何かを嫌いになる」のは「個性」や「好み」の問題ではないのです。「嫌いにさせてしまう、何らかの原因」が必ずあるのです。特にやりたくない時に無理強いすると、それまで好きだったことも一気に嫌いになる場合があります。それをふまえて、トイレトレーニングをやってみましょう。
ベビーパーク流トイレトレーニング
それでは、ここからはベビーパークで推奨しているトイレトレーニングのおこない方について、順番にご説明していきます。
1.「トイレに座る事」を楽しみにしましょう
お子さまが嫌がらないようであれば2歳前、1歳代からも可能です。
まずは、服は着たままただ補助便座を使用して座らせます。ズボンも下ろさず、オムツもつけたままで大丈夫です。大人しく座れたら本気でほめてください。
この「本気」が大切です。この時に嫌がらないようであれば、下を脱がせてみましょう。これもできたら心からほめましょう。できるようならば1日に3回から5回程度挑戦して習慣にしていきます。なるべく「起床後」「朝食後」「昼食前」「夕食前」「就寝前」におこないましょう。
2.「トイレでおしっこ」を促していく
意識的にトイレの話が出てくる絵本などを読む機会を増やします。
すでに2語文・3語文が話せて意志疎通ができるお子さまならば、トイレの話に的を絞った短めのDVDを見せるのもよいでしょう。わざとらしく、「トイレだね~!」など協調する必要はありません。
そして、トイレに子どもの好きそうなポスターを貼ります。「がんばりシール表」のようなものだとなおよいですね。トイレに座った時に、もしもおしっこが出たならものすごくほめてシールを1枚貼らせましょう。あまり詳しく説明する必要はありません。
説明せずとも段々自分で「おしっこできたらシールが貼れるんだ!」と気付いていきます。おしっこが出ない時にシールを貼りたがる時は、必ず笑顔で毅然と「おしっこ出たらシールね♪」と優しく言いましょう。
子どもが泣いてもグズっても、お母さんは根負けしてシールを与えないようにしましょう。もしもウンチが出たらシールは2枚貼らせるか、スペシャルな大きいシールなどを貼らせてください。
3.「急がない・焦らない」が大切
2歳代のトイレトレーニングは「1年かける」くらいの気持ちでのんびりいきましょう。トイレでおしっこできる回数が増えてきても、まだ普段はオムツ着用で構いません。リビングなどでおもらしするのは目に見えています。お母さんの手間を増やす必要はなく、まだまだ「準備期間」くらいに考えておけばよいのです。
2歳6ヵ月~3歳ごろには、「オムツ」に比べて「パンツ」は「お兄さん・お姉さんなんだ!」という意識を少しずつ目覚めさせます。その気持ちが芽生えるまでは焦る必要はありません。
4.「オムツからパンツへ」は一気におこなう
子ども本人に「パンツを履きたい」という意識が芽生えたらチャンスです。ここからはあまり時間をかけずに一気に「オムツ外し」を心がけ親子で楽しく取り組みましょう。
トレーニングパンツを活用しましょう。「お友達の○○ちゃんは、もうパンツなんだね~」というような話を、お子さまの心を傷つけないように最大限の気を使いながら何気なく話題にします。そして我が子にも「○○もパンツ好き?そう♪じゃあパンツはいてみる?パンツにおしっこしちゃいけないんだよ」と、優しく促します。
また「朝、5時半ごろにオムツが濡れていないかどうか」をチェックし、この状態が続くようになれば日中のオムツ外しを本格的に開始する目安になります。そして、2週間から長くても1か月以内でオムツを卒業させたいものです。
そのためには、おしっこが出そうになったら出る前に教えてくれたり、夜間に長時間オムツが濡れなくなったりなど、十分にオムツ外しの準備ができていることを確認してください。
トイレトレーニングで大切なこと=落胆を顔に出さない
おもらししても決して怒らず、落胆した声や顔・表情は絶対に出さないでください。お母さんがここで「残念そう」な素振りを見せれば、子どもはトイレを嫌がるようになり、かえってオムツの外れる時期が遅くなります。多くのお母さんは「早くオムツを卒業して欲しい」という気持ちが出るあまりに、子どもへの声がけの口調が少し厳しくなったり、ゆとりと笑顔を失いがちになったりしやすいものです。
「いつかは必ずとれる」くらいの気持ちで、ゆったり構えていたほうが結局は早くオムツが取れる場合が多いのです。子どもに決してプレッシャーをかけないことを意識してください。
「おねしょ」についての対応
夜尿、すなわち「おねしょ」は叱っても怒っても仕方ありません。夜尿の原因は睡眠中のバソプレッシンというホルモン分泌のリズムが確立していない事にあります。また、夕食の量が多すぎたり味が濃すぎたりすることや、日中の活動が不足している、などに原因がある場合もあります。
眠りのリズムを整えることが、おねしょ対策に有効
何よりも一番に心がけなければならないことは「眠りのリズムを整えること」です。夜の寝つきや、夜中に目覚めることはまだ気にしなくて構いません。
朝6時台の自律起床、つまり自分一人で自然と起き出してくることを目指しましょう。お母さんが、子どもを起こしたい時間の1時間前に起床し、カーテンを開けて朝の陽ざしをたっぷりと浴びさせるという取り組みを継続することが重要です。冬場は起床時刻が1時間程度遅く、7時台になっても構いません。
また、寝ても寝なくても構わないので20時ごろに布団に入ることを習慣付けていきましょう。なるべくお母さんが添い寝して眠ってしまえば、不思議と子どもも眠ってしまう場合が多いものです。
夜中にトイレに起こすのはNG
そして一番やってはいけない方法は、夜中にお子さまを起こしてトイレに行かせることです。「眠りのリズム作り」を妨げてしまうことはやめましょう。トイレの習慣を付けるためには「睡眠中に正しいホルモン分泌のリズムが確立すること」が大変重要です。
まとめ:トイレトレーニングは、子どもの成長にあわせて焦らずに!
いかがでしたでしょうか?
トイレトレーニングを始めるおおまかな目安はあるものの、実際に始める時期は子どもの成長の度合にあわせて人それぞれです。
今回の話をご参考に、子どもの様子に合わせてトイレトレーニングを開始してみてくださいね。焦ったり落胆したりすることなく、どのような学びも子どもの成長の1ページと心得て、親子ともに楽しみながらおこなうように意識してみてください。
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