プレ幼稚園とは
プレ幼稚園とは、簡単にいうと幼稚園に入る年齢前の子に向けた、お試しの幼稚園です。プレ幼稚園の他にも、プレ保育や未就園児クラスと呼ばれる場合もあります。
プレ幼稚園では幼稚園の生活を期間限定で体験します。内容は通常の幼稚園での生活と変わらず、幼稚園の様子を子どもに体験させられるのが特徴です。対象年齢は2歳4カ月(3年保育)と3歳4カ月(2年保育)で、幼稚園入園の1年前に利用できます。
幼稚園によっては子どもだけで参加するところや、親子で参加できるところもあります。子どもの性格に合わせて選ぶとよいでしょう。
プレ幼稚園は、ちびっこたちにとって、大きな幼稚園の冒険の前の小さな冒険なんだよ!お友達や先生と一緒に遊んで、幼稚園の生活をちょっとだけ先取りできるんだね!
プレ幼稚園のメリット
プレ幼稚園には次のようなメリットが挙げられます。
子どもが幼稚園での生活に慣れ、スムーズに登園できるようになるだけでなく、つながりができたり、登園までの負担が減ったり、親にとってもメリットが多いのがプレ幼稚園の魅力です。
それぞれのメリットについて紹介します。
親も子も横のつながりができる
お子さんが生まれてから幼稚園に通うまでの間は、子ども同士のつながりはもちろん、親同士のコミュニケーションがなかなか作りづらいでしょう。近くの公園で年が近い子どもと遊ぶことがあったとしても、必ずしも同い年の子どもやその親と関われるわけではありません。
しかし、プレ幼稚園では、幼稚園入学を控えた同じ年の子どもだけが参加します。子どもは自分と同じくらいの成長過程にある他の子どもとの関わりができる重要なチャンスといえるでしょう。また、親にとっても、同じような育児の不安や悩みを持った他の家庭の親と知り合い、情報交換ができます。
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幼稚園の雰囲気を事前に知ることができる
プレ幼稚園には、園の雰囲気や指導の方針など、園の環境の良し悪しを実際に確認できるメリットがあります。
具体的には以下のような内容を確認できます。
- 子どもへの指導方法
- 園全体の雰囲気・方針
- 園に通う家族の雰囲気
プレ幼稚園では、ホームページや資料上では確認できない雰囲気をつかめることが特長です。入園後に後悔することのないよう、子どもや親にとって合った幼稚園なのかをしっかり精査しましょう。
入園時に優先枠がもらえる場合がある
入園の1年前にプレ幼稚園を利用しておくと、入園児の優先枠をもらえる可能性があります。
待機児童と呼ばれる、入園したくても幼稚園・保育園に入園できない子どもは毎年少なくありません。特に共働きの家庭であれば、幼稚園の確保問題は重要です。
プレ幼稚園を利用した際に、希望すれば優先枠を割り当ててもらえる可能性があります。行きたい幼稚園を見つけたら、プレ幼稚園の情報と一緒に優先枠に関しても確認しましょう。
プレ幼稚園と幼児教室の違いは?
プレ幼稚園と幼児教室では、目的が明確に異なります。
プレ幼稚園は、ゆくゆく通う予定の幼稚園がどんな場所なのかを知り、幼稚園の生活に慣れるために参加するものです。一方で、幼児教室では幼稚園入園までに子どもの能力を培うために通います。
幼稚園での生活に慣れるためのプレ幼稚園
プレ幼稚園は、子どもが来年の登園に慣れるために提供されているサービスです。親から初めて離れる子どもにとっては、より一層不安が大きくなります。
しかしプレ幼稚園を利用しておけば、一度行ったことのある場所に通えるので、子どもの負担減少が望めます。先生や一緒に通う子どもと顔見知りになったり、おもちゃや遊具を把握したり、初めての登園時に戸惑う箇所を減らせたりといったメリットがあるのがプレ幼稚園です。
子どもの能力を引き出すための幼児教室
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一方、子どもの能力を引き出すための教育を行うのが幼児教室です。
教育といっても机に向かって勉強するのではなく、レクリエーションを通して人とのコミュニケーションに慣れたり、潜在能力を伸ばしたり、楽しみながらできる内容がほとんどです。子どもの成長を促すだけでなく、親にとってもよいリフレッシュ時間や意見交換の機会になる場合があります。
プレ幼稚園にかかる費用はどれくらい?
プレ幼稚園の費用は開催する幼稚園によって異なります。無料のところから、参加費を設定しているところもあり、園によってバラつきがあるため、事前にきちんと調べておくことが大切です。
費用が発生する場合は月額2,000円~20.000円ほどがおおよその目安です。幼稚園によっては入会金を設定している場合もあり、目安は10,000円~30,000円です。料金の仕組みは「週○回までは無料」と定めていたり、登園する回数で決めていたりと幼稚園によって異なります。登園のために支払う費用の他、食事代・保険料・制服の料金・必需品の購入費用も考慮する必要があります。
自治体によっては子育て応援券など、子育て用の支援サービスで支払いできる地域もあります。通いたい園の情報と合わせて必ずチェックしましょう。
プレ幼稚園に入るには?
プレ幼稚園に入るために、まずは希望する園がプレ幼稚園を開催しているかチェックしましょう。プレ幼稚園を行っているかは、自治体が作成しているホームページや各園のSNSおよびサイト、紙のポスターなど園によって異なります。
実際にプレ幼稚園の開催が分かったら、以下のような流れで入園準備を進めましょう。
- 見学
- 説明会
- 申し込み(電話だけの場合も)
- 面接
- 発表
- 入園
園によっては電話申し込みの時点で早い者勝ちで決まったり、人気で倍率が高かったり、費用と同じように入園までのステップは幼稚園ごとに異なります。
なお、プレ幼稚園の募集は、年末から年始にかけて始まることが多いようです。希望する園に入園できるよう、情報収集を早めに行って準備万端の体制で臨みましょう。面接に関しては次の項目で詳しく解説していきます。
プレ幼稚園の面接対策
園の方針によっては、プレ幼稚園の入園でも面接を必須としている園があります。面接はほとんどが親子で受ける形式です。いきなりの面接に子どもが当惑しないよう、事前準備と練習をしましょう。
ここではプレ幼稚園での面接詳細と、内容への対策方法をご紹介します。
面接で質問されること
面接では親と子どもで聞かれる内容が異なります。親向けには以下のような質問が想定されます。
- プレ幼稚園への志望動機
- 子育てのこだわりや方針
- 子どもはどのように成長して欲しいか
- どのようなお子さんか(性格など)
最低限の受け答えができるように、事前に面接を受ける親同士で意見交換をしたり、面接を受けたことがある人に聞いてみたりすると良いでしょう。パパ・ママ2人で面接を受ける場合は、質問ごと誰が答えるかをしっかり打ち合わせしておくこともおすすめです。
一方子どもに対しては
- 名前が言えるか
- 園で使うカバンが開けられるか
- 絵本やおもちゃを使ったクイズやお話
などの質問がされるようです。頭の良さよりは、集団生活が問題なく送れるくらいの常識があるか、言ったことを理解して実践できるかが見られます。
正しい回答を答えさせる練習よりも、知らない人とコミュニケーションが取れる、片付けや挨拶ができる、といったことを事前に練習しておくのが良いでしょう。あまり無理強いせず、子どもがはきはきと回答できるように準備しましょう。
面接時に気を付けること
プレ幼稚園の面接時に気を付けたいのが、子どもに「○○だよね?」と答えを教えないことです。
プレ幼稚園の面接では正しい答えよりも、子どもの性格や親の教育方針が園に合っているかを重要視します。
- 受け答えがしっかりできる
- 園で使う道具の用意・片付けができる
- 園で使う道具の使用用途が理解できている
- 自分のことは自分でできる
以上4項目がポイントです。練習時は登園で使うリュックに道具を出し入れさせたり、片づけを覚えさせたり、トイレ・食事・手洗いの練習をさせたり、日常生活を一人で送れるように意識してみてください。
ただし、方針や面接のスタイルは園ごとに異なるので、情報収集は念入りに行いましょう。
プレ幼稚園の入園手続き~入園式までの流れ
実際に申し込みが完了して登園できることが決まったら、プレ幼稚園へ通うために必要な服装や道具を準備しましょう。
プレ幼稚園当日の服装・持ち物は?
プレ幼稚園当日は、親子ともに動きやすく汚れてもよい恰好がおすすめです。
室内遊びだけでなく、園内に設置されている庭で外遊びがある可能性もあるので、カバンを選ぶ際にはリュックやショルダーバッグ、ボディーバッグなど、両手があくものがおすすめです。書類をきれいに収納できるよう、A4サイズが入るカバンでなおかつクリアファイルを持っていくとベストです。
また子どもの服装はパーカーや紐のある製品は避けて、思わぬ事故を防ぐように配慮しましょう。
プレ幼稚園当日の持ち物は
- 子どもが背負うリュック
- 上履き
- 水筒
- ハンカチ・ティッシュ
- 手拭き用のウエットティッシュ
- 帽子
- 簡単な着替えセット
- おむつ・おしりふき
を子どもに持たせると良いでしょう。重くなる場合は着替えやおむつを親のバッグに入れて持っていきましょう。親子でアクティブに遊べるよう、どちらもスリッパではなく上履きの持参がおすすめです。
プレ幼稚園に関するよくある質問
プレ幼稚園に関する相談でよくある質問をまとめました。(タップして回答内容を確認)
●見学
●説明会
●申し込み(電話だけの場合も)
●面接
●発表
●入園
幼稚園に入園する前にプレ幼稚園へ通ってみよう
プレ幼稚園は幼稚園での生活に慣れるために用意された、2~3歳向けのサービスです。
プレ幼稚園に通っておくと、これから通おうとしている幼稚園の雰囲気をつかめたり、子どもと親両方に合った幼稚園かどうかを確認したりといったメリットがあります。子どもが同い年の他の子どもとコミュニケーションをとれるだけでなく、同い年の子どもを持つ親同士の情報交換も可能です。
プレ幼稚園は入園までに準備を行う必要があります。園によっては費用が発生したり、面接が必須だったりと規定があるため、必ず前もって確認しておきましょう。面接が必要な場合は、親と子どもそれぞれで聞かれる内容が異なるため、どう回答するかをあらかじめ確認しておきましょう。
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