では、さっそくおうちのキッチンでできる簡単な理科実験についてご紹介していきます。こちらは後編で、前編のコラムNo.195「親子で楽しむ理科実験1 ~おうちでできる幼児~小学生向けの理科実験をご紹介!~」でも、簡単な実験についてご紹介しているのであわせて読んでみてくださいね。
1.三分間シャーベット(寒剤)
【用意するもの】
ポリ袋2枚(またはジップロック)・スーパーのレジ袋2枚・お好きなジュース・氷・食塩(塩化ナトリウム99.9%の一番安いものがお勧めです)・金槌、木槌やめん棒など固いもの・軍手または手袋
【方法】
- 製氷皿1杯分程度の氷をレジ袋に入れ、金槌やめん棒などで叩いて細かく砕きます(砕いた氷:食塩=3:1くらいの量になるように)
- ポリ袋を2重にし、コップ半分くらい(100~150ml程度)ジュースを入れ、袋の口をしっかり結びます
- 別のレジ袋に①の氷を入れ、計量カップ1杯の塩を混ぜ、②のジュース入りポリ袋を一緒に入れ、レジ袋の口を結びます
- 手袋をした手で、レジ袋を袋の外側から3分間激しく揉み混ぜます。中のジュース袋を押しつぶさないように気をつけてください
- ジュースが凍ってきたら出来上がり。ポリ袋はキッチンハサミで切ると取り出しやすいです。素敵な器に盛り付けて召し上がれ♪
※塩の混ざった氷を触るときは必ず手袋をしましょう
※氷を砕くところが難しければ大人がおこなってください
【子ども用解説】
氷は溶ける時まわりの温度を下げます。そして氷に塩をかけると塩も温度が下がります。そして、とても濃い塩水は冷凍庫でも凍りません。氷の表面ではとても濃い塩水が作られ続けているけれど、濃い塩水は凍らないので次々に氷を溶かしながらいつまでも温度を下げ続けます。だからどんどん温度が下がっていくのです。
2.氷釣りをしよう(寒剤)
【用意するもの】
タコ糸(ティッシュペーパーで作ったこよりでもできます)・氷・皿・容器に入れた水・食塩
【方法】
- タコ糸の先をできるだけ細かくほぐします
- 冷凍庫から出したばかりの氷にほぐしたタコ糸の先をつけて、そっと持ち上げてみましょう。上手に釣れるかな?(釣れません)
- タコ糸の先を水につけてから氷につけて、そっと持ち上げてみましょう。さっきと変わるかな?(タコ糸についた水が凍るので釣れます)
- しばらくすると、何か変化はあるかな?(気温のために氷表面の水の温度が上がってしまい、釣れなくなります)
- 氷の上においたタコ糸に食塩を振りかけると変化はあるかな?(寒剤の働きによってタコ糸についている水が再び凍るので釣れます)
※この原理を理解するのは幼児には難しすぎるでしょう。今は「ものがくっつくということ」と結び付けて考えられたならば十分にすばらしいです
3.色の変わる焼きそば(酸とアルカリの指示薬)
【用意するもの】
かんすい入りの中華蒸し麺(ph調整剤が含まれていないもの)(160g)、紫キャベツ(50g)、レモン(またはポン酢)、水(50cc)(分量はこの通りでなくても大丈夫です。だいたいの目安です)
【方法】
- 紫キャベツをざく切りにします(0.8mm幅程度が食べやすく成功もしやすいです。味より実験優先ならば、切った紫キャベツを一度冷凍庫で凍らせると細胞が壊れて液が抽出されやすいので成功率が上がります。でも凍らさなくてもまず失敗しません)
- フライパンに水を入れて沸騰させ、紫キャベツを加えます
- お湯に紫色が溶け出してきたら麺を加えて菜箸で麺を混ぜるようにほぐします。そのうちに緑色になってきます
- レモン(ポン酢)をたらすとピンク色に。焼きそばソースを加えると元の焼きそばらしい色に戻ります
【子ども用解説】
液体は、酸性・中性・アルカリ性という仲間に分けられます。紫キャベツの汁は、この液体は酸性かな?中性かな?アルカリ性かな?と教えてくれるものです。酸性だと赤っぽい色。アルカリ性だと青や緑っぽい色になります。だから酸っぱいレモンやお酢でピンク色になります。
4.べっこうアメ(有機化合物の脱水縮重合・ショ糖のカラメル化)
【用意するもの】
白い砂糖・水・アルミカップ・安全なピック(つまようじでも可)・フライパン(ホットプレートでも可)
【方法】
- アルミカップに食用油を薄く塗っておきます
- 砂糖を小さじ2程度入れ、同量の水を砂糖を溶かすように加えます
- フライパン、またはホットプレートにアルミカップを乗せ加熱します
- 色が変化していく様子を観察しましょう。100度で水が沸騰・蒸発します
- 水の蒸発による泡が出なくなったら温度が再び上がり始めます。大体120度くらいで黄色に色づいてきます
- 火を止め、あとで持ちやすいようにピックの先をアメに入れましょう
- アメが固まり、十分に冷めたらアルミカップをはがし完成です
【子ども用解説】
お砂糖を温めると、砂糖を作っている小さいブロック(「分子」といいます)達が、間をつないでいる細いブロックを取り外したりして、もっと複雑にたくさんくっつきあって変身します。だから白いお砂糖が美味しいアメになったり、プリンのシロップになったり溶けたり固まったりいろいろ変身します。でも、その変身の時に一体何が起こっているのか、本当の秘密は今はまだわかっていません。
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、ご家庭で一度試してみてくださいね! コラムNo.195「親子で楽しむ理科実験1~おうちでできる幼児~小学生向けの理科実験をご紹介!~」でも別の実験をご紹介していますので、よかったらあわせて読んでみてください。
#ベビーパーク #キッズアカデミー #TOEZアカデミー #幼児教室 #親子教室 #幼児教育 #知育 #知能教育 #英語育児