では、さっそくおうちでできる簡単な理科実験について、2回にわたってご紹介していきます。後編はコラムNo.196「親子で楽しむ理科実験2キッチン編 ~おうちでできる幼児~小学生向けの理科実験をご紹介!~」をご覧ください。
1.割れない風船(張力・弾性)
【用意するもの】
風船・セロテープ・竹串や金串、またはまち針や安全ピンなど
【方法】
- 風船を好きな大きさまで膨らませます
- 風船に適当な長さ(3cm程度が扱いやすいと思います)に切ったセロハンテープを貼り付けます
- セロハンテープの貼ってあるところに針を指します。不思議と割れません
※実験前に、風船は必ず割れることを確認しましょう。
【子ども用解説】
穴をあけると、ゴムはそれぞれ外側の方向に強い力で一気に引っ張られます。セロハンテープを貼っておくと引っ張られる力にブレーキがかかり、ゆっくり少しずつ空気が抜けていくから割れないのです。
2.こぼれない水(ポリ袋)(高分子化合物の性質・摩擦熱)
【用意するもの】
ポリ袋(ポリエチレン)・よく削った鉛筆・水
【方法】
- ポリ袋に水を8分目くらいまでいれます(水量は適当でよいです)
- 袋の上部を持ち、先の尖った鉛筆をポリ袋にいきおいよくプスッと突き刺します。不思議なことに水は少しもこぼれません(念のため、万が一水がこぼれても構わない場所でおこないましょう)
- 刺した鉛筆を反対側まで突き抜けさせてみましょう(思い切りよくおこなうことがコツです)
- 刺す鉛筆を増やしてみましょう。2~3本刺してみても大丈夫です
【子ども用解説】
プラスチックは熱を加えると小さく縮む性質があります。ポリ袋はプラスチックの仲間ですから、ポリ袋が鉛筆にこすられて熱くなることで空いた穴が小さく縮んで鉛筆にくっつき、水がこぼれないのです。
3.こぼれない水(あみじゃくし)(表面張力と大気圧)
【用意するもの】
あみじゃくし(目の細かいザルでも可)・コップ・水
(最初に必ず水がこぼれますので、濡れても構わない場所でおこなってください)
【方法】
- 水をいっぱいにいれたコップにあみじゃくしを重ねて、上から手のひら全体でおさえます
- そのままもう一方の手でコップを持ち、全体をひっくり返します(この時に結構水がこぼれます)
- 水がこぼれなくなったら、コップを持っていた手をあみじゃくしの柄に持ち替えます。それからそっと下から押さえていた手を離してください。不思議なことに水はこぼれません
【子ども用解説】
私たちの周りには空気がいつもあります。空気はいつも上下左右からも、中外からも「同じ力」で押しています。今このコップの中には、空気が少ししか入っていません。だから、コップの外から上に押し上げる力とコップの中から下に押す力では、上に押す力が勝っているのです。でも、水が重すぎると今度は重力に負けて水が落ちてしまいます。
4.プラ板アクセサリー(高分子化合物の性質・熱硬化性プラスチック)
【用意するもの】
0.2~0.5mm程度の厚みの透明プラ板(100均にあります)・油性マジックペン・アルミ箔・オーブントースター・穴あけパンチ・除光液・綿棒・お箸・板または分厚い本(傷めない工夫をしてください)など
【方法】
- プラ板にマジックペンで好きな絵を描きます。透明なプラ板ですと、好みの絵を下に敷いてなぞり描きできます。出来上がりは4分の1以下に縮むので絵のサイズは少し大きめに。とはいっても10cm×10cm以内程度が扱いやすいです(修正したい時にはマニキュアの除光液を綿棒に含ませてこするとよいでしょう)
- ハサミで好きな形に切ります(上手にできないようならば大人の人がおこないましょう。大人はカッターを用いても結構です)。キーホルダーなどにする時には、この時にパンチで穴をあけておきます
- アルミ箔をくしゃくしゃにしてオーブンシートに敷きます。シワを付けることでプラ板の滑りがよくなり、失敗が少なくなります
- 着色面を下にしてアルミ箔の上に乗せ、オーブントースターで加熱します。800Wなら約55秒、600Wなら約80秒が目安です。途中でいびつな形になりますが最終的にはきれいな形に戻ります。縮むのがだいたい止まったら加熱をやめてください。加熱しすぎると煙が出たり溶けたりしてしまいます
- まだ熱いうちにお箸などで取り出します(必ず大人がおこなってください)。冷めないうちに板など分厚くてまっすぐなもので挟んで押さえつけ、反りを直します。15分程度挟んだら完成です。市販のアクセサリー金具などをつけても素敵ですね
【子ども用解説】
家族みんなで片手で体をどこか掴み、大きく動けることを確認します。次に両手で誰かの体のどこかを掴みます。片手でつかまっていた時が温める前のプラスチックです。両手でつかまっていた時が温めた後のプラスチックです。手だけではなく、足も使ってつかまるなどして、「掴まるところをたくさんにすると、あまり動けなくなり小さくなる」ことを確認しましょう。
5. 二段式親子ロケット(弾性・反発力)
【用意するもの】
スーパーボール(大・小各1個ずつ)・画用紙・両面テープ(またはセロハンテープ)・はさみ
【方法】
- 画用紙で小さなスーパーボールがぴったり収まるくらいの筒を作ります。小さなスーパーボールの直径+1cm程度の高さにし、1cm分は数カ所切り込みを入れ、タコさんウインナーの足のように外側に折ります
- 切り込みをいれた部分を大きいスーパーボールに両面テープなどで貼ります
- 筒の中に小さなボールを入れ、そこがまっすぐ上になるようにしながら大きなボールを手に持ち、垂直に床に落としましょう。床についた途端、小さなボールがいきおいよく飛び出してきます(天井や電灯、室内のガラス製品などに当たらないよう、十分に場所を選んで行いましょう。安全な広いスペースで実験してください。車道の近くでは絶対にやってはいけません)
【子ども用解説】
スーパーボールはいろいろな力を持っています。高さ・力・重さが力になって跳ね返ります。しかし、この実験では小さいボールは大きいボールの跳ね返りの力をもらうので、小さいボールだけを落としたときよりも高くまで跳ね上がります。
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、ご家庭で一度試してみてくださいね! 続きはコラムNo.196「親子で楽しむ理科実験2 キッチン編~おうちでできる幼児~小学生向けの理科実験をご紹介!~」でご紹介するので、よかったらあわせて読んでみてください。
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