生後8ヶ月の記憶力はどのくらい発達している?
生後8ヶ月になると、赤ちゃんの記憶力はどの程度発達しているのでしょうか?
「昨日遊んだおもちゃを覚えている」「よく会う人に笑顔を向けるようになった」など、これまでとは違う行動が見られることも増えてきます。
では、具体的にどのくらいの時間や範囲で記憶できるのでしょうか?またどのようなことを覚えるのでしょうか?
ここでは、生後8ヶ月の赤ちゃんの記憶力の発達状況や特徴について詳しく解説します。
生後8ヶ月の赤ちゃんが覚えられる時間や範囲
生後8ヶ月の赤ちゃんは、短時間であれば記憶を保持する力が発達してきます。
例えば、おもちゃを隠してもすぐに探し始める、よく遊ぶ人の顔を覚えるなどの行動が見られるようになります。
この時期の赤ちゃんの記憶の特徴は、「短期記憶」が中心であることです。
短期記憶とは、数秒から数分の間だけ情報を覚えておく能力を指します。例えば、赤ちゃんが見ていたおもちゃを布の下に隠してもすぐに布をめくって探すことができるのは、短期記憶が発達している証拠です。
一方で、「長期記憶」はまだ発達途中です。大人のように何日も前の出来事をはっきりと覚えていることは難しいですが、何度も繰り返し経験することで記憶に定着しやすくなります。そのため、赤ちゃんは毎日同じ遊びを繰り返すことで学びを深めていくのです。
また赤ちゃんが記憶できる範囲は、自分が直接経験したことが中心です。親や家族の顔、毎日遊ぶおもちゃ、お気に入りの絵本など、日常生活の中で繰り返し触れるものほど記憶に残りやすいと考えられます。
生後8ヶ月の赤ちゃんが記憶できる内容
生後8ヶ月の赤ちゃんが記憶できるものには、以下のようなものがあります。
人の顔や声
赤ちゃんは毎日接する人の顔や声を覚えています。特に親や兄弟など、よく関わる人の存在ははっきりと認識し、笑顔を向けたり声を聞くだけで安心することが多くなります。
おもちゃや物の位置
よく遊ぶおもちゃや日常的に使う物の位置を覚えることができます。例えば、お気に入りのおもちゃがいつも置いてある場所を認識し、そこに行って探すようになるのもこの時期の特徴です。
日常の習慣
食事、入浴、寝かしつけなど、毎日同じ流れで行う習慣は赤ちゃんの記憶に残りやすいです。例えばお風呂の前に着替えの準備をすると、お風呂の時間が近づいていることを理解するようになります。
繰り返し聞く言葉や音
「まんま」「ばいばい」など、日常的に繰り返し聞く言葉を記憶し、少しずつ意味を理解していきます。またお気に入りの音楽や歌を覚え、流れると手足を動かすこともあります。
赤ちゃんの記憶は、経験を通じて少しずつ強化されていきます。同じ言葉をかけ続けたり、毎日繰り返し遊ぶことで、より多くのことを覚えられるようになります。
生後8ヶ月の赤ちゃんの記憶力を伸ばすには?
生後8ヶ月の赤ちゃんは、周囲の世界をぐんぐん吸収し、記憶力も急速に発達する時期です。この時期にどのような刺激を与えるかが、赤ちゃんの認識力や学習の土台を作る重要なポイントとなります。
記憶力を伸ばすためには、繰り返しの遊びや語りかけやスキンシップを大切にすることが効果的です。
例えば「いないいないばあ」や、お気に入りの絵本を何度も読むことで、赤ちゃんは「知っている!」という感覚を持ち、記憶の定着が促されます。
また、感情を伴う体験は記憶に残りやすいため、笑顔や安心感を与える関わりが大切です。
赤ちゃんの記憶力を育むには、こうした日常の積み重ねとともに、乳幼児期の脳の発達に適した環境を整えることも欠かせません。
記憶力を伸ばすには幼児期の環境が成長のカギ
赤ちゃんの脳は3歳までに80%、6歳までに90%が完成するとされ、この時期の環境や刺激が知能や性格の発達に大きく影響を与えます。
特に0〜3歳は、脳の神経回路(シナプス)が急速に形成される重要な時期。適切な刺激を受けることで、思考力や記憶力の土台が築かれます。
「小さいうちは何を学んでも忘れる」という考えは誤解で、赤ちゃんの脳は驚くほど多くの情報を吸収しています。
幼児期の教育は知識を詰め込むのではなく、「学ぶ力」を育てることが目的です。
8ヵ月の赤ちゃんが記憶できることは様々あることが分かりましたね♪他にはどのような発達があるのかを見ていきましょう!

生後8ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴

生後8ヶ月になると赤ちゃんの発達は進み、行動や感情表現にも大きな変化が見られます。
特に、記憶力の発達に伴い人見知りが強くなる、はいはいが活発になり周囲を探索することが増える、感情表現が豊かになり親子のコミュニケーションが深まるといった特徴が表れます。
ここでは生後8ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴を詳しく解説し、成長の過程をより深く理解できるようにお伝えします。赤ちゃんの変化にどのように対応すればよいのか、関わり方のポイントも併せてぜひ参考にしてください。
記憶力が発達して人見知りがピークに
生後8ヶ月になると赤ちゃんの記憶力が発達し、周囲の人を識別する能力が高まります。
特に毎日関わる親や家族の顔をしっかりと覚え、それ以外の見慣れない人には警戒する「人見知り」が強くなる時期です。
これは、「愛着(アタッチメント)」の形成が進むために起こる自然な発達の一環です。赤ちゃんは「いつもお世話をしてくれる人」と「そうでない人」を区別するようになり、知らない人に対して不安を感じることがあります。
そのため、初めて会う人や久しぶりに会う人に対して、泣いたり親にしがみついたりすることが増えるかもしれません。
この時期の人見知りを和らげるためには、無理に他の人と交流させようとせず、赤ちゃんが安心できる環境で少しずつ慣れさせることが大切です。
例えば親が赤ちゃんを抱っこしたまま新しい人とゆっくり会話をすることで、赤ちゃんが「安全な状況だ」と理解しやすくなります。
また、焦らず赤ちゃんのペースに合わせて、人との関わりを増やしていくこともポイントです。
はいはいが活発になり探索が増える
生後8ヶ月頃になると、赤ちゃんの運動能力がさらに発達し、はいはいが活発になります。最初は腕の力だけで前進したり、後ろに下がったりすることもありますが、徐々に手足を連動させてスムーズに移動できるようになります。
はいはいの発達により赤ちゃんの好奇心が刺激され、探索活動が盛んになります。
家の中を自由に動き回れるようになることで、これまで見えなかったものに興味を持ち、触ったり口に入れたりしながら世界を学んでいきます。
この時期に注意したいのが、安全対策です。
赤ちゃんは思いがけないものに興味を持つため、誤飲や転倒のリスクが高まります。以下のポイントを意識して安心して探索できる環境を整えましょう。
- 床に小さなものを置かない(誤飲防止)
- 角のある家具にはクッションガードをつける
- 階段や段差にはベビーゲートを設置する
- コンセントカバーをつける
- 倒れやすい家具や家電を固定する
はいはいの時期は、赤ちゃんが自分で行動範囲を広げ新しいことを学ぶ大切な時期です。安全に配慮しながら、自由に探索できる環境を整えてあげましょう。
感情表現が豊かになりコミュニケーションが深まる
生後8ヶ月の赤ちゃんは、これまで以上に感情を豊かに表現するようになります。
笑顔だけでなく、嬉しい・楽しい・悲しい・怒るといった気持ちを、顔の表情や声、しぐさで伝えられるようになります。
例えば、おもちゃを取られると不満そうな顔をしたり、大好きな人が近づくと手を伸ばして喜んだりする姿が見られます。また親の表情や声のトーンを敏感に感じ取り、泣きそうな顔を見ると不安になったり、笑顔を見ると安心することも増えてきます。
この時期の赤ちゃんとのコミュニケーションを深めるためには、以下のポイントを意識してみましょう。
- 言葉をかけながら赤ちゃんの気持ちを代弁する
- スキンシップを増やす
- 表情を大きく使って接する
赤ちゃんの感情表現が豊かになることで、親子のコミュニケーションはより楽しいものになります。赤ちゃんの気持ちに寄り添いながら、たくさんのやりとりを楽しみましょう。
生後8ヶ月の赤ちゃんにおすすめの遊び

生後8ヶ月の赤ちゃんは、日々の遊びを通じてさまざまなことを学び、感覚や運動能力を高めていきます。
特に、この時期は指先を使った遊びや音・リズムを楽しむ遊び、全身を動かす遊びが赤ちゃんの発達に良い影響を与えます。
赤ちゃんの成長をサポートするには、楽しみながら自然と学べる遊びを取り入れることが大切です。
ここでは、生後8ヶ月の赤ちゃんにおすすめの遊びを具体的に紹介します。
指先を使う遊びで記憶力や認識力の発達を促す
生後8ヶ月の赤ちゃんは指先の動きが徐々に器用になり、物をつまむ、触るといった動作が増えてきます。
この時期に指先を使う遊びを取り入れることで、記憶力や認識力の発達をサポートできます。
☆指先を使う遊び
1. おもちゃのつまみ遊び
赤ちゃんが手でつかめるサイズのビーズやフェルトボールなどを用意し、小さな器や箱の中に入れたり出したりする遊びをしてみましょう。こうした動作を繰り返すことで、物の形や質感を覚え、指の動きを細かくコントロールする力も身につきます。
2. シール貼り・はがし
大きめのシールを用意し、赤ちゃんが自由に貼ったりはがしたりできるようにすると、手先の器用さが育まれます。また、「ここに貼ってみようね」などと声をかけながら遊ぶことで、言葉と行動の関連付けができるようになります。
3. 布絵本や感触遊び
布絵本や、さまざまな素材の布を触る遊びもおすすめです。やわらかいもの、ザラザラしたもの、つるつるしたものなどを触ることで、感覚の違いを認識しやすくなります。感触を言葉にしながら遊ぶと、記憶の定着にもつながります。
音やリズムを楽しむ遊びで好奇心を育てる
音やリズムは、生後8ヶ月の赤ちゃんにとって大きな刺激になります。音楽やリズムの変化を感じ取ることで、聴覚の発達や好奇心を育てることができます。
☆音やリズムを楽しむ遊び
1. 楽器遊び(手作りマラカス)
ペットボトルにビーズや豆などを入れて、赤ちゃん専用のマラカスを作ってみましょう。振ると音が鳴ることを覚え、「こうやると音が出るんだ!」という因果関係を理解するきっかけになります。
2. 親子でリズム遊び
赤ちゃんを膝の上に乗せ、「いっぽんばしこちょこちょ」や「大きな栗の木の下で」などの歌に合わせてリズムを取ると、体全体で音楽を楽しむことができます。手拍子や足踏みを一緒に行うと、リズム感も養われます。
3. 歌を歌いながら動作をつける
「グーチョキパー」や「手をたたきましょう」など、動作が含まれる歌を取り入れることで、音と言葉の結びつきが理解しやすくなります。赤ちゃんが手を動かすようになったら、一緒に振り付けをして楽しんでみましょう。
音やリズムの遊びは、単に楽しいだけでなく、赤ちゃんの聴覚や言葉の発達を助ける重要な役割を果たします。親子でリズムを感じながら楽しんでみてください。
全身を使った遊びで運動能力と空間認識を鍛える
生後8ヶ月の赤ちゃんは、はいはいが活発になり、体を使った遊びを楽しめるようになります。全身を使った遊びを取り入れることで、運動能力や空間認識の発達を促すことができます。
☆全身を使った遊び
1. トンネル遊び
クッションや布団を並べてトンネルを作り、赤ちゃんがくぐれるようにすると、全身を使った動きが自然と増えます。「こっちだよ!」と声をかけることで、方向感覚を養うこともできます。
2. ボール転がし
大きめのボールを転がして、赤ちゃんが手を伸ばして追いかけるように誘導しましょう。ボールを追いかけることで、腕や脚の筋力が鍛えられ、空間を把握する力も身につきます。
3. バランス遊び
赤ちゃんを膝の上に乗せ、ゆっくり左右に揺らしたり、「ぎったんばっこん」とリズムよく動かしたりすることで、バランス感覚を養うことができます。バランスをとる経験は、のちのちの歩行の発達にもつながります。
全身を使った遊びは、運動能力だけでなく空間を認識する力を育てる効果もあります。赤ちゃんの成長に合わせて、安全に楽しく取り入れていきましょう。
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親子のコミュニケーションを深めるコツ
生後8ヶ月の赤ちゃんは、感情表現が豊かになり、親との関わりをより強く求める時期です。この時期にどのように関わるかによって赤ちゃんの安心感や信頼関係が育まれ、さらに言葉の発達や社会性の基礎も築かれます。
ここでは、赤ちゃんの発達を促しながら親子の絆を深めるコツを詳しく解説します。日常生活で簡単に取り入れられる方法を紹介するので、赤ちゃんとの関わり方に悩んでいる方も、ぜひ参考にしてみてください。
発達を促す語りかけとスキンシップ
生後8ヶ月の赤ちゃんは、この時期にたくさん語りかけたりスキンシップを取ったりすることで、言葉の発達や安心感の形成を促すことができます。
1. 語りかけのポイント
赤ちゃんに語りかけるときは、具体的な言葉を使うことが大切です。「これ、おもちゃだね」「今、おむつを替えるよ」と伝えることで、単語の意味を自然と理解しやすくなります。また、少し大げさに抑揚をつけると、赤ちゃんの注意を引きやすくなります。明るい声や優しいトーンで話しかけることで、安心感も生まれます。
赤ちゃんが「あー」「うー」と声を出したときには、「そうだね!」「楽しいね!」と反応することも重要です。こうしたやりとりを繰り返すことで、赤ちゃんは発声への興味を持ち、言葉の発達が促されます。
2. スキンシップの大切さ
スキンシップは、赤ちゃんの情緒の安定や愛着形成にとても重要です。例えば、以下のような触れ合いを意識すると、赤ちゃんは安心感を得られます。
- 優しく抱っこしながら歌を歌う
- お風呂の時間に体をなでながら話しかける
- 寝る前に背中をトントンと軽くたたく
こうしたスキンシップを通じて、赤ちゃんは「安心できる存在がそばにいる」と感じ、親子の絆がより深まります。
毎日の習慣で安心感を育もう
生後8ヶ月の赤ちゃんは、毎日の流れを少しずつ理解し、決まった習慣があることで安心感を持つようになります。生活のリズムを整えることで、心の安定にもつながります。
同じ時間に同じ行動を繰り返すと、赤ちゃんは「次に何が起こるのか」を予測できるようになり、ストレスが減ります。
例えば、食事の前に「いただきます」を言う、お風呂の前に歌を歌う、寝る前に絵本を読むなど、小さな習慣を作るだけでも安心感を育む効果があります。
習慣は無理なく続けられることから始めるのがポイントです。
赤ちゃんの様子を見ながら柔軟に調整し、焦らず少しずつ習慣を定着させていきましょう。また、親が義務感を感じるのではなく、赤ちゃんと一緒に楽しみながら取り入れることが大切です。
親子のコミュニケーションが上手に取れないとき
赤ちゃんとのコミュニケーションに悩むことは、決して珍しいことではありません。「どう接すればいいの?」「うまく反応が返ってこない…」と感じることがあっても、無理をせず赤ちゃんのペースに寄り添うことが大切です。
機嫌の良いタイミングを見つけて話しかけたり、視線を合わせながら興味のあるものを一緒に楽しんだりすると、自然なやりとりが生まれます。
また「たくさん話しかけなきゃ」と焦るよりも、「楽しいね」「おいしいね」など短い言葉で気持ちを伝えるだけでも十分です。
それでも「うまくいかない」と感じたときは、一人で抱え込まずにベビーパークにお越しください。
ベビーパークでは、赤ちゃんの発達に合わせた関わり方を学び、親子のコミュニケーションがもっと楽しくなる体験レッスンを実施しています。
「赤ちゃんとの接し方を知りたい」「もっと楽しく育児をしたい」と思ったら、一度体験してみませんか?
まとめ
生後8ヶ月の赤ちゃんは毎日少しずつできることが増え、周囲の世界への興味を深めていきます。親として「もっと成長をサポートしたい」「どんな関わり方がいいのだろう」と考えることもあるかもしれません。しかし育児に正解はなく、大切なのは赤ちゃんの「今」に寄り添い親子で楽しく過ごすことです。
まずは、今日からできることをひとつ試してみましょう。いつもより少し長く語りかけてみる、赤ちゃんが好きなおもちゃを使って一緒に遊んでみる、スキンシップを意識してみる。それだけでも、赤ちゃんの心と脳は確実に育っていきます。
育児についてもっと知りたい、発達を深く理解したいと感じたら専門的な知識を学ぶ機会を活用するのもおすすめです。赤ちゃんの未来をより豊かにする第一歩を今日から踏み出してみませんか?
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