2歳児の言葉の発達はどれくらい?
2歳児になると話し方も上達し、ちょっとした会話も楽しめるようになってきます。そして「これちょうだい」「ママいない」「おさんぽいく」などの二つの言葉を組み合わせた2語文が出始めることが多くなります。
2歳児頃の言葉の発達度合いには、子どもの生活環境、性別、兄弟の有無などにより個人差がありますが、あまりお話をしなかった子でも興味のあるものを見つけると突然多くの言葉を話し始めます。
また多くの2歳児は、さまざまな出来事に興味を持ち「どうして?」「これなあに?」といった質問をたくさんするようになったり、人の名前に興味を持つようになったりします。いろいろな出来事に興味を持ち、質問を繰り返しながら、2歳児は言葉の知識を少しずつ広げていきます。
ふふっ、2歳のちびっこたちは、お話ができるようになって、世界がもっと広がるんだね!「これなあに?」って質問が、かわいい探求心の芽を感じさせてくれるよ!
2歳児の言葉の理解度は?
2歳児は物や人には名前があることを理解しています。また数も少しずつ認識できるようになっており、大きな数は難しいものの、四つくらいまでは区別が可能となります。言葉をたくさん理解している子の場合は、大人から要求されている内容を言葉で理解している場合も多くなります。
2歳児の言葉に対する認識は、遊びや生活を通じ、会話の中で覚えていくと自然と身に付いていきます。
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2歳児に言葉を教える方法
2歳児には言葉を教えるには、次の四つの方法を試してみましょう。
◇2歳児に言葉を教える方法四つ
以下、2歳児に言葉を教える方法四つを説明していきます。
1. 絵本の読み聞かせをする
言葉を教えたいけれど、大人が一方的に子どもに話しかけるのは難しい、と感じる場合は、子どもに絵本の読み聞かせをすると子どもが言葉を覚えるきっかけにつながります。絵本の読み聞かせを行うと、文字が読めない子どもであっても聞いた言葉を自分の中に蓄えることができ、自然と言葉の力を伸ばせます。
子どもが絵本の内容をわからない場合でも、絵で刺激を与え、文章を読んであげると、語彙力を高める動機にもなるでしょう。語彙力が高まると、子ども自身も自分の気持ちを上手に言葉で伝えられますし、相手の気持ちも理解しやすくなるため、他人とのコミュニケーションの幅が広がります。
読み聞かせをする絵本に迷った場合は、まず子どもが興味を持ったものや、本人が読みたいと思ったものから始めてみましょう。大人が選んだ絵本に興味を示さない場合もありますが、成長の過程で読むようになる場合もあるので、あまり焦らず気楽な気持ちで本選びをしてみましょう。
もし本を読む大人が絵本を読むのが得意でないのなら、大人が読みやすい絵本を選んでみるのもいいでしょう。大人自身も楽しみながら本を読めるため、子どもに説明をしながら絵本を読んであげられます。
2. 親子でたくさん話す機会を作る
親子でのふれあいを増やし、お互いにたくさん話す機会を作るのも2歳児の言葉を増やすには有効となります。そのためには意識的に親子で多くの経験をする機会を作っていくのもおすすめです。
経験をするには何も特別なイベントを用意する必要はありません。普段の生活の中での近所への散歩やふれあい遊びなどを楽しみながら、言葉の発達も促していきましょう。
そして、何気ない普段の生活の一場面の中で、なるべく大人はたくさんの言葉を使って子どもに話しかけ、子どもが発する言葉をしっかりと受け止めることを心がけましょう。親子でのコミュニケーションを積極的に行うと、子どもは言葉に対する興味を持つようになっていきます。
3. 意味のある言葉をかける
2歳児の子どもは、興味を持った出来事に対してとことん質問し、いろいろなことを尋ねてきます。同時にママやパパにもたくさんの問いかけをしてくるようになります。
子どもが問いかけをしてきたときには、子どもたちの質問に一言で返すのではなく、できる限り意味のある言葉でていねいに返してあげるのがポイントとなります。例えばみかんを見て、「おいしくて甘い食べ物だよ。オレンジ色をしているね。丸い形をしていてみかんって言うんだよ。」などと具体的な説明をしてあげると、子どもの言葉の知識がだんだん増えていきます。
また子どもに話しかける場合には、親子で同じものに注目してコミュニケーションをとると、言葉の発達が促されます。子どもの言葉の力を伸ばすためにも、子どもが見つけたものに対して言葉で答えてあげたり、特徴を詳しく説明してあげたりするとよいかもしれません。
4. 間違えても止めたり叱ったりしない
子どもの話している言葉に間違いがあると気付いた場合でも、止めたり叱ったりするのはやめましょう。またせっかく話そうとしている子どもの話を遮るのもおすすめできません。
親としては、正しい言葉を教えたい気持ちから間違いを指摘したくなりますが、繰り返し言ってしまうと子どもは話すのをやめてしまいます。言葉の間違いに気付いた場合には、止めたり叱ったりするのではなく、まずはできていることに対してしっかりとほめてあげるのが大切となります。「上手に言えたね」「よくできたね」と言ってほめてあげると、子どもはさらに話すことに楽しさを感じるようになります。
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子どもの発達が遅い原因とは?
2歳児を育てているパパ・ママの中には、うちの子は周りの子と比べて言葉の発達が遅いのではないか、という悩みを抱えている人も少なからずいることでしょう。子どもの言葉の発達が遅い場合には、さまざまな原因が考えられます。
子どもの言葉の発達が遅くなる三つの原因を取り上げ、解説します
◇子どもの言葉の発達が遅い原因三つ
以下、子どもの言葉の発達が遅い原因三つを具体的に説明していきます。
言葉が遅い・・・と思ったら、それって○○をしていないからかも。みんなは知ってる?
言葉が遅い原因を知る>>
1. 性格や環境により言葉が出るのが遅れている
子ども自身には特に問題がないのにもかかわらず、言葉が出るのが遅れている場合があります。子どもの言葉が出るのが遅れている場合には、子どもの性格や周囲の環境が影響していると考えた方がよいかもしれません。言葉が早い子には、感受性が豊かな子や周りに対応できる子が多い傾向にあります。
性別の違いも言葉の発達に関係するとされ、特に女の子は男の子と比べ、早く話すようになる傾向があります。理由として、女の子の方が言語をつかさどる脳がより早く発達をする点が挙げられます。
言葉の発達は性格や環境によるところも大きいため、子どもが物事に対してこだわりを持っていない場合や親子でのコミュニケーションに問題がない場合、また指示をすれば理解している場合や他に気になる点がない場合であれば、気長に子どもが話し始めるのを待ってみましょう。多くの場合は、子どもの年齢があがってくると自然と言葉が出るようになります。
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2. 聴覚の発達が不十分
言葉を聞き分けるための聴覚が十分に発達しているかどうかも、子どもの言葉が順調に発達していくために必要な要素となります。言葉の発達に遅れが見られる場合は、聴覚に問題がないのかも早い段階で確認しておくようにしましょう。
もし聴覚に異常がある場合は、改善のために必要なトレーニングや治療を受けたり、効果的なコミュニケーションの手段を検討したりするなど対策をとらなければなりません。乳幼児健診で耳の聴こえに対して指摘を受けた場合やご家庭内でも気になる点がある場合には、まずはかかりつけの小児科を受診してみましょう。
3. 脳の機能に問題がある
3歳になってもなかなか言葉が出てこない場合には、脳の機能に何らかの問題がある場合もあります。特に子どもが話を理解しない場合や他人と関わり合わない、全く話そうとしない、目を合わせない場合には、知的障害や発達障害の可能性も考えられます。
発達障害を抱える子どもの中には、他者とのコミュニケーションに課題を持っている場合も多く、結果として言葉の発達にも遅れがみられる場合もあります。ただ一概に言葉が遅れているだけでは障害とは判断できませんので、気になる点がある場合には、地域の専門機関に相談をしてみましょう。
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2歳児の言葉の発達についてよくある質問
2歳児の言葉の発達に関する相談でよくある質問をまとめました。(タップして回答内容を確認)
【まとめ】1~2歳は言葉の爆発期!たくさん話して言葉の成長を促そう
今回は、2歳児の言葉の発達度合いや言葉を教える具体的な方法、言葉の発達が遅い場合の原因を紹介しました。
1~2歳に多いとされる言葉の爆発期は、今までに蓄えた言葉の知識が一気に飛び出す時期でもあります。ぜひ言葉の爆発期に、周りの大人たちが積極的に話しかけて子どもの語彙力を高めていくとよいでしょう。
語彙力を高めるためには、子どもの問いかけに対して、丁寧な語りかけを行うように心がける必要があります。子どもへの語りかけを積極的に行うと、子どもはぐんぐんと言葉を吸収していきます。結果として、子どもの考える力を高め、コミュニケーション能力を引き伸ばすのに役立つと考えられます。子どもが分かりやすいようにたくさん話しかけてあげましょう。
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