幼児教育とは?
子どもの成長と性格形成にとって、とても大切なものです。そのため、文部科学省は幼稚園や保育所、認定こども園など様々な幼児教育施設での教育の質を向上させることに取り組んでいます。
また、幼児教育施設と小学校が連携を強化し、子どもたちの学びがスムーズに続くよう努力しています。
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幼児教育の種類
幼児教育には様々なメソッドが存在し、それぞれが子どもの発達段階や特性に応じた教育を提供しています。主な幼児教育の種類には以下のようなものがあります。
シュタイナー教育
全人的な成長を重視し、芸術や実践活動を通じて身体的、感情的、知的な発達を促します。自然との接触や創造的遊びが多く取り入れられます。
モンテッソーリ教育
子どもの自主性を重視し、自己教育を促す教育方法です。子どもが自分で学びたい内容を選び、その活動を繰り返すことで学習します。
レッジョ・エミリア・アプローチ
子どもの意見やアイディアを尊重し、探求活動を通じて学ぶ方法です。子ども主導のプロジェクトが特徴で、教育者はサポートと方向付けを行います。
ドーマンメソッド
特に脳の発達を重視した教育方法で、早期からの学習を奨励し、多様な学習素材を使用して知的能力を高めます。
ニキーチン教育
創造力と自己解決能力を育むことを目的としたロシアの教育法。自由な発想と実践を促します。
ピラミッドメソッド
オランダで発展した教育法で、子どもの自立心と社会性を育むことに重点を置いています。子どもの興味や選択に基づく活動が中心です。
これらの方法は、幼児が自分のペースで学び、能力を最大限に引き出すことを目指しています。親や教育者は、それぞれの子どもの興味や発達段階に合わせた教育環境を提供することが重要です。
適切な幼児教育のためには、親の日々の意識の持ち方が大切
以前のコラムNo.02「幼児教育とは?役割やポイントを紹介」でもお伝えいたしましたとおり、「教育」と聞くと学校や教室で受けるものというイメージがあるかもしれませんが、幼児教育は必ずしも学校にいくものではありません。
ベビーパークのような幼児教室で受けられるものもあれば、教材を使って自宅で受けられるものもあります。また広い意味では、家庭や地域で学ぶ生活全般の知識や能力も幼児教育に含まれているのです。
そのため、日々の親子での生活のなかで、お母さん・お父さんが「幼児教育に大切なこと」を意識して子どもに接していくことで、子どもの成長に大きな違いが生まれてくるのです。
幼児教育に大切なのは「環境」と「遊び」
幼児期の子どもはまだ自分一人では環境を整えたり、自分自身を律することはできない存在です。そのため、幼児期には両親が子どもにとってより適切な「環境」を整えてあげることが非常に重要です。
また、子どもにとっての仕事と呼べるものは「遊び」です。子どもは「遊び」を通じて様々な事柄を経験し、成長していきます。
お母さん・お父さんが、子どもの「遊び」に適した「環境」を整えてあげて、そのなかで思う存分遊ばせてあげること。これこそが幼児教育の根幹となります。「遊び」は幼児自身がおこなうことなので、親としては「環境」を整えてあげることが幼児の教育には重要です。
幼児教育に適した「環境」を整えるための心構え
では、両親はどのような心構えを持って、幼児の成長に適した「環境」を整えてあげるべきでしょうか? 幼児教育に大切なことを以下の6つです。
- 安全な環境を整備してあげる
- 創造性を促進してあげる
- 思う存分身体を動かせる環境を作ってあげる
- 言葉の発達を促す環境を整備してあげる
- 個々人の発達段階をよく把握し、合わせてあげる
- コミュニケーションの場を増やし、社会性の発達を促す
それぞれについて説明していきます。
1.安全な環境を整備してあげる
まずは、子どもたちのために安全な環境を整えてあげましょう。
子どもたちは生まれながらに「探求反射」とも呼べる好奇心が備わっています。引き出しがあれば開けてみたり、椅子があれば登ってみるなど、子どもたちは自分自身や周りの環境を探究して成長していきます。しかし、それは時として危険なシチュエーションを生んでしまうのは容易に想像できると思います。
そのため子どもたちが思う存分「探求反射」を発揮できるように、安全に過ごせるような環境を整えることが重要になります。パパ・ママは子どもたちが感情を表現する場を提供し、その感情を受け止めることができるようにすることが大切なのです。
子どもは好奇心旺盛だから周りのものに興味津々だよ。だからママ・パパは子どもの周囲に危険がないかよく確かめてね。
2.創造性を促進してあげる
上述のように子どもたちは好奇心旺盛で、探求心のかたまりです。安全な環境を整えるだけでなく、創造性が促進されるように探求心を刺激してあげることも大切です。
一方的に親が与えるだけはなく、自由な遊びの時間を作り、子どもたちが自分でアイデアを出し、実行し、経験を積むことができるようにしましょう。また、芸術や音楽などの表現的な活動を通じて、創造性を引き出すことも重要です。ピアノなどの楽器を教えることもよいですが、日常の遊びのなかでの、おままごとへの取り組みへのちょっとした工夫(この葉っぱはお皿だよ、この棒はおはしだよ、などと見立ての方法を教えてあげる)なども、実は創造性を刺激するよい方法です。
3.思う存分身体を動かせる環境を作ってあげる
幼児期は、身体の発達が急速に進む時期でもあります。そのため、公園で思う存分身体を動かす、スポーツを楽しむなど、身体的発達を促す活動を取り入れることが非常に重要です。
また、身体全体だけでなく手の指先を使ったり、手の筋力を鍛えたりすることによって、手先の器用さや筆記能力の発達にもつながります。
4.言葉の発達を促す環境を整備してあげる
また、幼児期は言葉の発達が急速に進む時期でもあります。子どもたちは、多様なコミュニケーションの機会を持つことで、言葉の発達が促されていきます。そのためには、同年代の子どもたちとの交わりに加えて、親子でもたくさんの会話をすることが大切です。
また、会話の充実に加えて物語や絵本を読むことも重要です。絵本を読むことは子どもの語彙力、表現力を向上させることに加えて、先述した創造性の向上にも大きくつながります。
毎晩の就寝前に絵本を読み聞かせてあげるようにすると、子どもの言葉の発達にも創造力の向上にも役立ちますし、入眠前のルーティーンとして寝つきの良さにもつながりますので、ぜひ実践してみてくださいね。
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5.個々人の発達段階をよく把握し、合わせてあげる
幼児期は月齢による成長の度合いの差や、個人個人の発達状況の差が大きいものです。早熟な子どももいれば、のんびり成長する子もいて、なかなか一律的に当てはめられません。
そのため安易に年齢やマニュアルで決めつけて教育することは、時に子どもにとって非常につらいものです。幼児教育においては、個々の発達段階に合わせた教育が大切です。我が子の得意不得意や、成長の特性を普段からよく理解して、子どものペースに合わせてあげることで、子どもは楽しく積極的に遊んで成長していきます。
6.コミュニケーションの場を増やし、社会性の発達を促す
子どもたちは、他人との交流やコミュニケーションを通じて、社会的なルールやマナーを学んできます。たとえばごっこ遊びや鬼ごっこでの役割の理解や、おもちゃの取り合いからの喧嘩からも社会性を育てていくのです。
子どもどうしがぶつかりあったり喧嘩になった時、つい親御さんは相手に迷惑をかけないことが先立ち争いごとを止めてしまいがちですが、実は子どもどうしの喧嘩にも重要な成長の種が隠されているのです。
ポジティブな協力や友人関係のコミュニケーションだけでなく、時にぶつかり合いも成長のための重要な要素と、パパ・ママも理解しておくことが大切です。
全国のベビーパークの教室でも子どもたちの交流を活発に行っているよ。社会性を育てるためとても大事だね!
幼児教育についてよくある質問
幼児教育に関する相談でよくある質問をまとめました。(タップして回答内容を確認)
まとめ:親が「環境」を整えて、子どもが楽しく「遊ぶ」ことで成長する
いかがでしたでしょうか?
「幼児教育」とは学校や幼児教室だけでなく、各家庭や地域で学ぶ生活全般の知識や能力も含まれまれること。子どもが楽しく「遊ぶ」ことが幼児の成長には非常に重要で、その環境を整えるのが両親の務めということが理解できたかと思います。
幼児期に適切な学びを得たかどうかは、「三つ子の魂百まで」ということわざも示す通り、子どもたちの後々の人生に非常に大きな影響を与えます。親としては、正しい心構えをもって幼児期の我が子が成長できる環境を整えてあげるようにしましょう。
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