年齢別 運動能力の発達
室内で遊ぶにも、その年齢にあった遊びをした方がより楽しく遊ぶことができますよね。ここではまず、年齢ごとの運動能力の発達状況を確認していきましょう
3歳児
3歳児になると体力や筋力も発達してきます。走る、跳ぶ、ぶら下がる、片足立ちをする、投げる、蹴るなど、基本的な全身を使った動作が一通りできるようになります。道具や遊具を使って遊ぶこともできるようになります。
滑り台やジャングルジムに登れるようになったり、ブランコができるようになったりと、遊びの幅も広がります。階段を片足ずつ登ったり、平均台を渡ったりなど全身のバランスをとって動けるようにもなるでしょう。
4歳児
4歳児になると、考える能力が伸びてくるため、自分の頭で考えた通りに身体が動かせるようになります。また、全身のバランスをとれるようになり、片足ケンケンやスキップ、ボール蹴りや縄跳びなどの複雑な動作もできるようになります。
自分の体の動かし方がわかるだけでなく、遊具やボールなどをどのように使うかまで理解しながら遊べるようになります。
5歳児
5歳児になると、運動機能やバランス感覚がさらに発達し、複数の運動を同時に行えるようになります。歩くスピードも速くなり、ブランコの立ち漕ぎや細い平均台を渡ることもできるようになるでしょう。ドッチボールができるようになるのもこの時期です。幼稚園や保育園のお遊戯では「ソーラン節を踊る」といったことも取り入れられます。
6歳児
6歳児になると、心も身体もこれまでとは大きく変化し、より複雑な動きができるようになります。自転車や一輪車に乗ったり、竹馬をしたり、音楽に合わせてダンスをしたりとできる運動の幅も増えてきます。
年齢別 室内遊びをご紹介
年齢ごとの特徴がわかったら、今度は年齢別の室内遊びをご紹介しましょう。大人が全てに付き合うのは、体力的に難しい遊びもあるかもしれません。お父さんとお母さんが協力して遊んであげてください。
3歳児の室内遊び
◆風船遊び
紙風船なら100円ショップでも手に入りますね。子どもが打った風船をお母さんが打ち返すだけでも楽しいもの。ドタバタしなくても、布団の上で、座ったままでもできる遊びです。フワフワと風船がどこかにいってしまうと子どもは大喜びです。
風船がなければ、ビニール袋で代用もできます。袋にマジックやシールで模様をつけて、世界にひとつだけの風船を作るのも楽しいですね。
◆色探し
大人が「赤にタッチ!」と言い、子どもは部屋の中で色を探します。子どもは色を見つけると走ってタッチしに行きます。色の代わりに、花の名前と花の絵を書いた紙を部屋の中に貼って、「バラにタッチ!」と花の名前を言ってタッチさせれば、体を動かすことと一緒に、知識もつけることができます。
◆かみなりゲーム
子どもは床に仰向けになります。大人がかみなりの役になって「ゴロゴロゴロゴロ」と言いながら子どもたちのおへそを狙います。大人が「ドカン!」と言ったら子どもたちは大人におへそを取られないようにうつ伏せになります。腹筋と背筋とともに、平衡感覚を鍛えることができます。
4歳児の室内遊び
◆手押し車
子どもに床の上で四つ這いになってもらいます。大人は子どもの足を抱え、子どもは手だけを使ってゆっくり前に進んでいきます。子どもは手の力だけで前に進むので、腕の支持力を鍛えることができます。顔を上げて前へ進むように声かけをしてあげてください。
転びそうになった時、大人なら反射的に手が前に出ますが、腕力のない子どもは手が前に出なかったり、体を支えきれなかったりして、顔から転んでしまいます。ですから、腕力をつけることは危険から身を守るためにも必要なのです。
◆新聞紙じゃんけん
大人も子どもも足元に新聞紙を広げます。それぞれが新聞紙の上にのって、じゃんけんをします。
負けたら新聞紙を半分に折っていき、最後に立っていられなくなった方の負けです。片足でバランスをとる練習になります。
◆輪投げ
輪投げセットは自宅にあるもので作れます。輪投げの輪っかは、軽くてやわらかい新聞紙やチラシなどの紙を使うのがおすすめです。的となる支柱には、ぬいぐるみやペットボトル、トイレットペーパーの芯を使うのがいいでしょう。
ご兄弟のいる場合には、年齢ごとに投げる位置を変えれば、みんなで楽しめます。
5~6歳児の室内遊び
◆はんたいゲーム
頭を使った少し複雑なゲームです。子どもは、大人が指示したことと反対のことをします。例えば、「上を向いて」と言われたら「下を向く」、「歩いて」と言われたら「止まる」などです。
子どもはついつい言われたことにつられて動いてしまいますが、考えて動くことができるようになります。大人は指示したことと反対のことが何かわかりやすい指示を出すのがポイントです。 道具も必要ありませんから、いつでもどこでも気軽にできます。
◆スプーンレース
スタートとゴールを決めたら、「よーいドン」でレンゲにピンポン玉をのせて進みます。ピンポン玉を落とさずに先にゴールに着いた方が勝ちです。
コースを走っているときはピンポン玉を触ってはいけないこと、もし落としたら拾って落としたところからスタートすることなどルールを決めておきましょう。レンゲをスプーンに変えたり、ピンポン玉を丸めた紙や風船に変えることで難易度を調整することもできます。バランス感覚を伸ばす遊びです。
◆背中タッチゲーム
親子で向かい合って立ち手をつなぎます。つなぐ手はどちらでも大丈夫です。手をつないだまま、空いている方の手で相手の背中をタッチします。背中をタッチできた方が勝ちです。
ただ背中を触ろうとするだけではなく、フェイントをかけて触られないようにするなど、相手の動きを見ながら相手の動きを予測して動けるようになります。つなぐ手を変えれば、何度でも遊べます。
まとめ:お子さまの将来のためにも運動しよう
ご紹介した遊びの対象年齢は、あくまでも目安です。お子さまの発達に合わせて、適した遊びを選んであげてください。
文部科学省の「幼児期運動指針」では、「幼児期において、遊びを中心とする身体活動を十分に行うことは、多様な動きを身に付けるだけでなく、心肺機能や骨形成にも寄与するなど、生涯にわたって健康を維持したり、何事にも積極的に取り組む意欲を育んだりするなど、豊かな人生を送るための基盤づくりとなる」としており、「幼児は様々な遊びを中心に、毎日、合計60分以上、楽しく体を動かすことが大切」とされています。
お子さまの将来のために、外遊びができない日もおうちで楽しく身体を動かして遊びましょう。
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