子どもの自我が芽生えて他者とのつながりが増えるのはいつ頃から?
子どもの自我が芽生えるのは2~3歳頃です。自己主張をするようになり、思い通りにいかないとかんしゃくを起こす子どももいます。
また、この頃になると社会性や集団性が必要とされるような人とのつながりが増え始めます。今まではおもちゃを使って1人遊びをしていた子どもが、遊びを通じて他者との関わりを学んでいくのです。
その後3~4歳になると保育園や幼稚園での集団生活が始まり、お友達と過ごす時間が増えます。するとますます他者とのつながりが増えて、社会性が育ちやすくなるでしょう。
遊びを通して社会性が育つ理由
子どもは遊びを通して社会のルールや人との関わり方などの社会性を学びます。そもそも社会性とは、周囲の人に自分の気持ちや考えを伝えるために表現する力のことを指すのが一般的です。つまり人の話を聞く・人に自分の思いを話すといった力を身につけることが、社会性を育むことにつながります。
例えばおままごとをしたとき、お母さんになりきって料理をしたり子どもを寝かしつけたりと人との関わり方を学びます。
他の子どもと協力しながら、楽しく遊べるようにルールを決めることもあるでしょう。すると自然と社会性が育っていき、他者とともに生きる力を身につけられます。
なお人との関わり方や集団生活でのルールを知らない状態で集団行動を開始すると、社会性が身につきにくくなる傾向があります。社会の基本を知らないまま集団生活を始めたことで、人の物を奪ったり大きな声を出しながら走り回ったりと、以降の発達にさらなる悪影響をもたらす恐れもあるほどです。そのため子どもの社会性は、まずは身近な人と遊びながら段階的に身につけるのが望ましいといえるでしょう。
【年齢別】子どもの社会性を育てる遊び方
子どもの社会性を育てる遊び方は以下のとおりです。
1歳 再現遊び
過去に経験したことや見たことのある場面を再現する遊び
2歳 見立て遊び
物を別の何かに見立てて行う遊び
3歳 ごっこ遊び
身近な出来事を題材にして遊ぶ
4歳 ごっこ遊び
想像力を働かせながらストーリーを作り上げる
5歳 ごっこ遊び
お友達と協力して共通の目的を達成させる
年齢によって成長の度合いが異なるため、遊び方にも違いが見られます。どの遊び方でも社会性を伸ばすコツが隠れているため、年齢に応じた楽しみ方を見つけるのがおすすめです。ここでは、年齢別で社会性を育てる子どもの遊び方について詳しく紹介します。
1歳児の社会性が育つ遊び
1歳児でもできる社会性が育つ遊びは、再現遊びです。例えば細長い積み木を耳元に当てて「もしもし」と電話をするそぶりをしたり、お菓子を食べるふりをしたりといった遊びがあげられます。過去に経験したことや見たことのある場面を再現しながら遊びます。
子どもが再現遊びを始めたら、一緒になって過去の場面を再現したり相槌を打ったりしながらイメージを膨らませてあげましょう。日常動作の定着にもつながっていくため、子どもの成長に大きな影響を与えられます。
2歳児の社会性が育つ遊び
2歳児になると見立て遊びを通して社会性を伸ばしていきます。見立て遊びとは、とあるものを別の何かに見立てて遊ぶ方法です。例えば積み木を横につなげて電車遊びをしたり、ぬいぐるみを赤ちゃんに見立ててお世話をしたりします。自分の体を何か別のものに見立てて遊ぶこともでき、活発な動きが増える時期でもあるでしょう。
子どもが見立て遊びを始めたら、室内環境を整えてあげるのがおすすめです。おままごとセットを用意したり、さまざまな形の空き箱を保管したりすることで、見立て遊びがしやすくなります。
3歳児の社会性が育つ遊び
3歳児になるとお友達と一緒にごっこ遊びを楽しむ子どもが増えてきます。お花屋さんやお医者さんなど身近な職業を題材にしたり、テレビで見た戦隊ものになりきったりしながら遊びを楽しむ姿が見られます。回数を追うごとにごっこ遊びも上達していくため、子どもの自信にもつながるでしょう。
ただし、3歳児は多くの場合お友達と関わり合った経験がまだ少ないため、それぞれが自分の世界で遊びを楽しむ傾向にあります。お友達と遊ぶ際はおもちゃの取り合いが起きないように多めに用意をしてあげたり、十分な空間を確保したりすることで、子ども同士が仲良く遊ぶための手助けをおこないましょう。
子ども自身がお友達の存在を認識し始めたら、周囲の大人が積極的に声をかけていきコミュニケーションの取り方を学ぶ機会を作ってあげます。お友達と一緒に遊ぶ楽しさを知るきっかけにもつながり、子どもの社会性を育めるでしょう。
4歳児の社会性が育つ遊び
4歳児になると想像力を働かせながらごっこ遊びができるようになります。例えば絵本の世界をイメージしながらおままごとをしたり、お友達同士で家族になったりと、それぞれの想像力を活かしながらストーリーを作り上げていきます。
また集団でのルールも身につけ始めるため、お友達同士でコミュニケーションを楽しみながら遊ぶ姿も見られるでしょう。
ただし4歳児ともなると、お友達と意見がぶつかって喧嘩に発展する恐れもあります。本人同士で話し合いながら解決できるように手助けをしてあげましょう。お友達の気持ちを理解し始める年齢なので、それぞれの思いを伝え合うことで仲直りしやすくなります。
5歳児の社会性が育つ遊び
5歳児になるとお友達と共通の目的を持ってごっこ遊びをするようになります。例えば、ドーナツ屋さんを始めるときドーナツの形や味、お店の看板、メニュー表など、本物のお店をイメージしながら再現しようと試みる姿が見られます。お友達と一緒に話し合いながら役割を決めることで、段取りよく準備を進めるようになるでしょう。
ごっこ遊びで使用する道具にもこだわりを見せるため、より具体的に再現できるようにさまざまな素材や道具を準備してあげるのがおすすめです。遊ぶ場所や片付け方法なども子どもと話し合いながら決めていけば、より社会性が身につきやすくなります。
子どもの社会性を育てるための親の心構え
子どもの社会性を育てるために親がすべきことは、以下の4つです。
- しっかりと見守る
- 十分な環境を整える
- 行動に関心を持つ
- 子どもを尊重する
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
しっかり見守る
子どもの社会性を育てるためには、しっかりと見守ることが大切です。親が口を挟んで指示をしてしまうと、子どもの想像力を鍛えられません。子どもの遊んでいる姿をよく観察しておき、困っている様子があれば助言をしてあげるといいでしょう。話が展開しやすいように質問してあげることで、子どもの発想力の妨げになることなく遊びのヒントを渡してあげられます。
十分な環境を整える
子どもの社会性を育てるために、夢中で遊べる環境を整えてあげましょう。例えば少人数で遊ぶことの多い子どもには、棚などで空間を区切ってあげると遊びやすくなる場合があります。狭い空間を用意してあげることで、お店や家のイメージがしやすくなるためです。
またごっこ遊びなどをする際は、必要なおもちゃも用意してあげるとより想像力を働かせやすくなります。お菓子の空き箱などもうまく活用して、ストーリーをイメージしやすい環境を作ってあげましょう。
行動に関心を持つ
子どもの社会性を育てるには行動に関心を持つことも大切です。子どもの行動には何らかの意味が込められており、心の状態を表していることも少なくありません。例えばお友達を傷つけるような行動を起こす場合は「寂しい・悲しい」という感情があることも考えられます。
特に年齢の低い子どもは自分の気持ちを表現できないことも多く、身近にいる大人が感じ取ってあげなければいけません。そのためには子どもの行動をよく観察し、話をよく聞いてあげる必要があります。
子どもを尊重する
子どもの社会性を育てるためには子どものことを尊重しましょう。子どもにはもともと自ら遊んで学ぶ力が備わっています。そのため子どもが「やってみたい」と進んで行う遊びは、邪魔をせずに尊重してあげることが大切です。
周囲の大人が口や手を出して遊びの邪魔をすると、子どもの遊びたい気持ちを阻害することにつながります。
また途中で遊びの内容が変わったり、諦めてしまったりしても問題ありません。「やってみたい」「遊んでみたい」という気持ちを尊重してあげることで、主体性が身につきやすくなります。
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子どもの社会性は、遊びの中から学ぶことが多い傾向です。再現遊びやごっこ遊びなど、年齢に応じた遊び方を取り入れることで、自然と社会性を身につけられます。保育園や幼稚園に入園する前の1歳でも社会性は伸ばせるので、おおらかな心で見守ってあげるとよいでしょう。
また子どもの社会性を伸ばすためには、ただ見守るだけでなく、子どもの行動に関心を持ったり子どもを尊重してあげたりすることも大事です。子どものやる気を伸ばしながらサポートしてあげることで、想像力も鍛えられます。子どもが主体的となって成長できる環境を整えてあげましょう。
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