2歳児に見られる6つの特徴
これまでは赤ちゃんという印象だった子どもも、2歳くらいになると幼児らしい体つきになっていきます。そして心身共に成長し、1歳の頃にはできなかったたくさんのことができるようになっていきます。主に2歳児には以下の6つの特徴が見られます。
- 運動能力がどんどん向上する
- 手先を器用に動かせるようになる
- 使える言葉が増える
- 生活リズムが整いやすくなる
- 社会性が身につき始める
- 2歳児ならではのイヤイヤ期が始まる
ここからは、2歳児に見られる特徴をチェックしていきましょう。
運動能力がどんどん向上する
2歳児はこれまでに比べると運動能力が発達し、歩き回ったり小走りをしたりなどの動きができるようになります。
ボールを投げたり蹴ったり、つま先立ちや背伸びをしたりなどの運動も次第に上手にできるようになるでしょう。
これにともなって行動範囲が広がり、好奇心も旺盛になっていきます。2歳の子どもにとって体を動かすのはとても楽しいことです。ときには、大人が驚くほどの活発さを見せることもあります。
ただし、体のコントロールはまだまだうまくいかず怪我をしてしまうこともあるため、大人が注意深く見守っていく必要があるでしょう。
体の発育を促すように遊ぶことを「遊育」って言うよ。 2歳児にとって筋力の発達、運動技能の習得は、楽しい遊びの中から培われるね。
手先を器用に動かせるようになる
2歳くらいになると手や指を使った動きも上手になってきます。これまではおもちゃなどをわしづかみにしていた子どもでも、小さなものを指でつまみ、力を加減しながら遊べるようになります。
ペンやクレヨンを持って線を引く、ドアノブや蛇口をひねるなど、やや複雑な行動も次第にできるようになるでしょう。
また、身の回りのことができるようになっていくのもこの時期です。大人がサポートをしなくてもスプーンやフォークを使って1人で食事をし、衣服の着脱もできるようになっていくなど、手がかからなくなるのが特徴的です。
使える言葉が増える
2歳児は【言語の爆発期】と呼ばれることもあるほど、語彙が日に日に増えていきます。
200~300種類ほどの語彙を獲得し、必要に応じて二語文や三語文で話せるようになります。
好奇心が旺盛になるのもこの時期です。見たものすべてに「これはなに?」「どうして?」と質問をするようになるため、大人は困惑することがあるかもしれません。
子どもは多くの質問をする中でさらにたくさんの語彙を獲得し、世界を広げていきます。
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生活リズムが整いやすくなる
2歳くらいになると朝起きて活動し夜に長時間眠れるようになるため、次第に生活リズムが整っていきます。
とはいえ体力がついてくる時期でもあるので、ときには元気が有り余って夜遅くまで起きて遊んでしまうこともあるかもしれません。
お昼寝の時間を調整するなど、生活リズムを整える工夫が必要となります。
社会性が身につき始める
赤ちゃんの頃とは違い、2歳くらいになると家族以外の子どもや大人に関心を持ち始めます。他の子どもとの遊びによるコミュニケーションを経験する中で、社会性が身についていくのもこの時期です。
ただし、2歳くらいの子どもの社会性はまだまだ未発達です。ときには、おもちゃの取り合いなどで友達とケンカになることもあるでしょう。
2歳児ならではのイヤイヤ期が始まる
1歳の頃はそれほど主張をしなかったのに、2歳ごろになって急に親の言うことをきかなくなるケースは少なくありません。いわゆる2歳のイヤイヤ期には大人が悩んでしまうような場面もあるでしょう。
2歳くらいになると子どもの心には自発性や自立心が生まれます。自分でやってみたい、自分でできるという気持ちが強くなるのが2歳児の特徴です。
また、2歳児は感情表現が豊かになり、扱える言葉もある程度増えていきます。とはいえ、思いを言葉にするには語彙が足らず、体や手を動かす機能は発達途上で思ったようにできないことも多いです。
衝動や欲求を我慢する抑制機能もまだまだ未熟です。
感情が豊かになる2歳児は、楽しいときには全力で喜びを表現しますが、嫌なことに対しても過剰な反応を見せます。
嫌なことに対し何がどのように嫌なのかを十分に言語化できないため、泣いたりイライラしたりなどの方法で感情を表現するしかないのです。
元気いっぱい過ごすあまり、夜の睡眠や昼間のお昼寝の時間が短くなってしまったために、眠気からイライラが募ることもあります。また反対に、お昼寝を嫌がり、眠気からぐずってしまう悪循環が起きるケースも少なくありません。
こういったイヤイヤ期のぐずりを防ぐためには、夜にたっぷり寝かせたり、静かな環境を作ってお昼寝をさせたりなどの工夫が必要となります。
イヤイヤ期は2歳ごろの子どもによく見られますが、体力が向上し感情表現も上手になっていくなど、心身の成長に従って日に日に落ち着いていきます。
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2歳児に幼児教育を行うメリット
体や心の成長が著しい2歳の時期には、効果的な幼児教育を取り入れたいものです。子どもの興味に応じた幼児教育を選んで取り組ませれば、子どもの能力は飛躍的に向上するでしょう。
2歳児に幼児教育を行うメリットは以下のように数多く考えられます。
- 子どもの総合的な能力が養われる
- 運動能力が向上する
- 社会性が身につく
- 子どもと親の気分転換になる
- 子どもの自立心が育まれる
- 本格的な学習を始める前の土台ができる
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
子どもの総合的な能力が養われる
幼児教室ではプリント教材や知育玩具、絵本、運動遊具などを取り入れた幅広い教育を実践しています。
2歳児は好奇心やチャレンジ精神が強いため、与えられたものに対して大人が驚くような集中力を見せることもあります。
幼児教育を取り入れることで、子どもの総合的な能力はどんどん向上していくので、思いもよらないような能力が開花することがあるかもしれません。
運動能力が向上する
2歳児に適した運動のカリキュラムを取り入れる幼児教室は多いです。2歳ごろになると、歩いたり走ったりジャンプしたりと、体を自在に使えるようになってきます。
遊びながら体を動かせるようなカリキュラムには、子どもの運動能力の飛躍的な向上が見込めます。
この時期に体を動かす幼児教育を取り入れて基礎体力をつけておけば、他のスポーツに取り組むときにも役立てられるでしょう。
また、身体を動かす事は子どもの生活のリズム作りにもプラスになります。
社会性が身につく
幼児教室は、先生や他の子どもとのコミュニケーションの場となります。これまで家族と過ごすことが多かった子どもにとって、他の人との交流は刺激的な体験になります。
ほとんどの幼児教室は少人数制を採用しており、初めて集団生活を体験する子どもでもそれほど抵抗感なく馴染むことが可能です。
最初は不安そうにしている子どもも次第に友達の顔を覚え、一緒に楽しみながら活動できるようになっていきます。
幼児教室には子どもの社会性を高め、コミュニケーション能力を向上させてくれるメリットもあるのです。
子どもと親の気分転換になる
イヤイヤ期を迎えた2歳児は、自宅で過ごす中でイライラしてしまうこともあるでしょう。幼児教室は、こういったイライラを発散する気分転換の場になります。
幼児教室には家とは違う環境があり、普段は触らない教材やおもちゃも豊富に用意されています。家庭を離れ幼児教室で同世代の子どもと一緒に過ごせば、子どもは普段とは異なる特別な時間を楽しめるでしょう。
2歳児のイヤイヤ期に付き合う親の側も、ときには疲れを感じることがあるかもしれません。
幼児教室では、指導のプロである先生にイヤイヤ期で困っていることなどを相談してみてもよいでしょう。
親には思いもつかなかった新しい気付きがあるかもしれません。
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子どもの自立心が育まれる
2歳児向けの幼児教室は、親子で参加できることも多いものです。いっぽうで、最初の数回は親子で参加し、慣れてきたら子どもだけで参加するよう促す教室もあります。
これまで親子で過ごすのが当たり前だった子どもにとって、親と離れるのは最初は抵抗感があるでしょう。母子分離に不安を感じやすい時期だからこそ、家庭で過ごす時間にはスキンシップを重視するなどメリハリを意識してください。
とはいえ、子どもは次第に慣れ、親がいない環境でもたくましく行動できるようになっていくので、それほど心配はいりません。
2歳の段階で幼児教室を上手に活用して母子分離に慣れておけば、幼稚園や保育園への入園もスムーズです。
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本格的な学習を始める前の土台ができる
早い時期の幼児教育は、今後の本格的な学習を始めるにあたっての土台となります。年齢に応じて、ひらがなやカタカナ、漢字、計算、英語など、学ぶべき内容は増えていきます。
早い段階で学習を進めておけば、難易度の高い内容も抵抗なくスムーズに学習することが可能です。
2歳児の幼児教育では、数を数える練習や語彙を増やす学習を中心に進めていきます。
カードや知育玩具を取り入れるなど、楽しみながら学べる環境を作ることも重要です。また、絵本の読み聞かせや英語の歌遊びなども、子どもの学びの基礎作りとして効果が期待できます。
2歳児におすすめの幼児教育法
2歳の子どもには、年齢に応じた適切な幼児教育を行いたいものです。そこで大切なのが、子どもの興味を引き出すようなカリキュラムを選ぶことです。
ここからは、幼児教室にかぎらず2歳児に適した幼児教育の内容を紹介します。今回は以下の4つについて紹介します。
- 興味に合わせて幼児教育を選ぶ
- 何度もチャレンジできる環境を作る
- 体を動かす体験をたくさん取り入れる
- 生活リズムを整える教育も重要
興味に合わせて幼児教育を選ぶ
2歳頃になると、その子が興味を持つ対象が明確になってきます。そこで、幼児教育に子どもが興味を持ったものや好きなものを取り入れれば、楽しみながら学ばせることができます。
せっかく興味を持ったにもかかわらず、まだ早いのではと遠ざけてしまうのはもったいないです。
例えば工作に興味を持ったときには、ハサミは危ないからと触らせないようにするのではなく、様子を見ながら少しずつ使い方を教えていきましょう。「危ないから気をつけて使おうね」と声掛けをすれば、子どもは気をつけて慎重に取り扱うことを覚えます。
何度もチャレンジできる環境を作る
2歳児にはやってみたいという欲求はありますが、実際にやってみるとなかなかうまくいかないこともあります。
こういったときには、何度もチャレンジできるようにさり気なくサポートをしてあげましょう。
根気強く教えたり繰り返し取り組ませたりするうちに、できなかったことができるようになるケースは少なくありません。
できないと思っていたことができるようになるのは、子どもにとって大きな成功体験となります。
体を動かす体験をたくさん取り入れる
2歳児の体の発達や運動能力の向上を促すためにも、体を動かす遊びをたくさん取り入れてみましょう。例えば、音楽を流し、リズムに合わせて体を動かすだけでも子どもにはいい刺激になります。
ジャンプして障害物を飛び越えたり、鉄棒にぶら下がったりなどの運動も積極的に体験させましょう。子どもの体力向上のために鬼ごっこを取り入れるのもよい方法です。
逃げたり追いかけたりする運動をさせれば、走りの速さを微調整したりカーブを曲がったりと、さまざまな能力が鍛えられます。
生活リズムを整える教育も重要
2歳になったら、生活リズムを整えたり生活のルールを教えたりなどの教育もしておきましょう。早起きをさせると1日を有意義に過ごすことができ、夜の寝付きもよくなります。
できるだけ決まった時間に食事をさせるなどの工夫をし、生活リズムを整えていきましょう。
また、あいさつの習慣をつけることや、してはいけないことを教えることも重要です。
生活する上でのルールやマナーが身についていれば、今後の幼稚園や保育園、幼児教室などの集団生活にもスムーズに順応できるようになります。
【まとめ】2歳からのイヤイヤ期とうまく向き合いながら幼児教育を取り入れよう
2歳くらいになると子どもの運動能力や体力が向上し、使える言葉も増えていきます。そのいっぽうで、思ったように行動できないストレスがイヤイヤ期となって、発現することが増えてくるでしょう。
興味を惹かれたことには積極的にチャレンジし、体験したことをどんどん吸収していくのが、2歳児ならではの特徴です。
そんな2歳の時期には、子どもの能力を総合的に引き出してくれるような幼児教育を実践するのがおすすめです。
2歳児特有のイヤイヤ期と付き合いつつ、効果的な幼児教育を取り入れて心身の成長を上手に促していきましょう。
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