赤ちゃんのうつ伏せ寝は危険?SIDSとの関係や安全対策を解説

No.245更新日付:2024年11月26日

赤ちゃんの眠る姿は可愛いものですが、うつ伏せで寝ていて心配になったことはありませんか?この記事ではうつ伏せ寝が赤ちゃんにとってどのような影響を与えるのか、リスクはあるのかについて詳しく解説します。

また、SIDS(乳幼児突然死症候群)との関係や、赤ちゃんが安全にうつ伏せ寝をするためのポイントについても触れていきます。赤ちゃんの健康と安全を守るために正しい知識を身につけましょう。

この記事でわかること

  • 赤ちゃんのうつ伏せ寝について
  • 赤ちゃんのうつ伏せ寝とSIDS
  • 赤ちゃんのうつ伏せ寝の安全対策

赤ちゃんのうつ伏せ寝について

赤ちゃんにとってうつ伏せで寝ることは自然なことですが、その安全性については注意する必要があります。

ここでは、赤ちゃんはなぜうつ伏せで寝ることが好きなのか、その理由について見ていきましょう。また、うつ伏せ寝の危険性や、反対にメリットがあるのかどうかも詳しく解説します。

赤ちゃんはうつぶせで寝るのが好き?

赤ちゃんはうつぶせで寝るのが好きなのでしょうか?

もちろん個人差はありますが、多くの赤ちゃんは、生まれつきうつぶせの姿勢が落ち着くと感じます。その理由として、うつ伏せは母親の子宮内での姿勢に似ており、うつぶせになることで赤ちゃんの顔やお腹に圧力がかかり安心感が増すのではないかと言われています。

勿論、すべての赤ちゃんがうつぶせで寝るのが好きなわけでなく、仰向けで寝ることを好む赤ちゃんもいます。

赤ちゃんがうつ伏せ寝をするには理由があったんだね!安全面について気になるのでしっかり見ていきましょう。

赤ちゃんのうつ伏せ寝が危険な理由

うつ伏せ寝が危険な理由の一つに、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクが高まることがあります。SIDSとは、健康だった赤ちゃんが突然、予兆もなく亡くなる現象です。うつ伏せ寝は赤ちゃんの呼吸を妨げ、窒息のリスクが高まる可能性があるため、SIDSのリスクを増加させると考えられています。

また、うつ伏せ寝は赤ちゃんの顔がマットレスや寝具に押し付けられ、十分な酸素を取り込むことができなくなる可能性があります。このため、厚生労働省は、赤ちゃんを1歳になるまでは仰向けに寝かせることを推奨しています。(参考:厚生労働省 乳幼児突然死症候群

うつ伏せ寝にメリットはある?

うつ伏せ寝には、いくつかのメリットも存在します。

例えば、うつ伏せ寝は赤ちゃんの首や肩の筋肉を鍛えるのに役立ちます。うつ伏せの姿勢で頭を持ち上げる動作は、赤ちゃんの筋肉発達を促し、運動能力の向上に寄与します。

また、うつ伏せ寝はガスの排出を助け、赤ちゃんの消化を助ける効果もあります。

さらに、うつ伏せ寝は頭の形が平らになるのを防ぐ効果もあります。仰向けで長時間寝ていると、赤ちゃんの頭の後ろが平らになることがありますが、うつ伏せで寝ることでこれを防ぐことができます。

しかし、うつ伏せ寝をさせる際は、常に赤ちゃんから目を離さないことが大切です。赤ちゃんが窒息しないよう、寝具や周囲の環境に十分な注意を払いましょう。

うつ伏せ寝によって良いこともあるけれど、危険なことも多いので、常に目を離さないように気を付ける必要があるね!

うつ伏せ寝とSIDS(乳児突然死症候群)の関係

うつ伏せ寝とSIDS(乳児突然死症候群)の関係については、多くの研究が行われてきました。

SIDSの原因は完全には解明されていませんが、うつ伏せ寝がそのリスクを高めるとされています。ここでは、SIDSとうつぶせ寝の関係について詳しく説明します。赤ちゃんの安全を守るために、正しい知識を身につけましょう。

SIDSとは

SIDS(乳幼児突然死症候群)は、健康な赤ちゃんが突然原因不明で亡くなる現象を指します。

SIDSは通常、生後1か月から1歳までの赤ちゃんに発生しやすく、特に生後2~4か月の間に最も多く見られます。SIDSの具体的な原因はまだ完全には解明されていませんが、いくつかのリスク要因が指摘されています。

<SIDSのリスク要因>

  • うつ伏せ寝
    うつ伏せ寝は、赤ちゃんの呼吸が妨げられる可能性が高く、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを増加させます​

  • 柔らかい寝具
    柔らかい寝具は赤ちゃんの顔が埋もれやすく、窒息の危険性が高まりSIDSのリスク要因となります​ 

  • 過度な暑さ
    過度な暑さによって赤ちゃんの体温が上がると、SIDSのリスクを増加させる要因となります。

  • 喫煙環境
    妊娠中および赤ちゃんの周囲での喫煙は、SIDSの大きなリスク因子であり、赤ちゃんの呼吸中枢に悪影響を及ぼします。

うつ伏せ寝とSIDSの関係

うつ伏せ寝がSIDSのリスクを高めるとされる理由の一つは、赤ちゃんの呼吸を妨げる可能性があるためです。うつ伏せの姿勢では、顔がマットレスや寝具に押し付けられやすくなり、呼吸がしにくくなります。赤ちゃんが十分な酸素を取り込めず、窒息のリスクが高まってしまうのです。

さらに、うつ伏せ寝は赤ちゃんの体温を上昇させる可能性があり、これもSIDSのリスクを高める要因とされています。うつ伏せで寝ると体の熱がこもりやすくなり、過熱状態になることがあります。赤ちゃんが眠る環境を調整し、過度な暑さを避けることが重要です。

また、うつ伏せ寝によって赤ちゃんの呼吸道が閉塞されやすくなり、窒息のリスクが増すこともあります。

こうした理由から、赤ちゃんは基本的に仰向け寝で寝かせることが推奨されています。仰向けは呼吸を確保しやすく、SIDSのリスクを低減するための最も安全な姿勢とされています。赤ちゃんの安全を守るために、うつ伏せ寝の危険性をしっかり理解しておきましょう。

赤ちゃんのうつ伏せ寝の安全対策

うつ伏せ寝にはリスクが伴います。ここでは、うつ伏せ寝の際に注意すべきポイントと、具体的な対策について詳しく解説します。しっかり対策することで、赤ちゃんの安全を確保しましょう。

うつ伏せ寝の時に注意するポイント

基本的に赤ちゃんはあおむけで寝せることが推奨されていますが、赤ちゃんをうつ伏せで寝せる際には、いくつかのポイントに注意する必要があります。下記のポイントを守ってリスクを最小限にしましょう。

☑硬めの平らなマットレスを使用する
☑枕やぬいぐるみ、大きな布団はそばに置かない
☑赤ちゃんの顔が布や寝具で覆われないようにする
☑赤ちゃんの体温が上がらないように部屋を快適な温度に設定する

親ができる具体的な対策

赤ちゃんの安全を守るためにできる、具体的な対策を以下に紹介します。

  • 仰向け寝を基本とする
    うつ伏せ寝はリスクが高いため、基本的には赤ちゃんを仰向けに寝かせるようにしましょう。

  • うつ伏せ寝の時間を制限する
    うつ伏せ寝が完全に避けられない場合でも、その時間を短くし、親の監視下で行うようにしましょう。昼間の監視下でのうつ伏せ時間は、赤ちゃんの首や肩の筋肉を鍛えるために有効ですが、夜間の睡眠時には避けるべきです。

  • 定期的に赤ちゃんの様子を確認する
    赤ちゃんがうつ伏せ寝をしている間は定期的に様子を確認し、問題がないかをチェックしましょう。特に赤ちゃんが寝返りを始める時期には、うつ伏せのまま寝続けることがないように注意が必要です。

  • 医師のアドバイスを受ける
    赤ちゃんの寝姿勢について不安がある場合や特別な注意が必要な場合は、専門機関を受診して下さい。

赤ちゃんのうつ伏せ寝に関するよくある質問

ここでは、赤ちゃんのうつ伏せ寝に関してよくある質問をご紹介します。

うつ伏せ寝はいつから始めても大丈夫ですか?

基本的に、うつ伏せ寝は生後数か月間は避けたほうが良いとされています。

生後1歳未満の赤ちゃんは、特にSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクが高いため、仰向け寝が推奨されています。一般的には、生後3〜4か月頃から短時間うつ伏せにする「タミータイム」を取り入れることで首や肩の筋肉を鍛えることができますが、常に目を離さずに行うようにしましょう。

赤ちゃんが寝返りをしてうつ伏せの状態で寝てしまったらどうすればいいですか?

赤ちゃんが自分で寝返りを打ち、うつ伏せの状態で寝てしまうことはよくあります。この場合、親は頻繁に赤ちゃんの様子を確認し、必要であれば仰向けに戻してあげるようにしましょう。

しかし、赤ちゃんが自分で寝返りをすることができるようになると、自分で元に戻る力もついているためそれほど心配する必要はありません。大切なのは赤ちゃんの寝床が安全であることを確認することです。柔らかい寝具やぬいぐるみ、大きな毛布は取り除き、赤ちゃんが窒息するリスクを最小限に抑えるようにしましょう。

うつ伏せ寝は赤ちゃんの発達にどう影響しますか?

うつ伏せ寝は、赤ちゃんの発達に良い影響を与える側面もあります。特に、首や肩の筋肉を強化し、運動能力の発達を促すために「タミータイム」は効果的です。

また、うつ伏せになることで頭の形が偏るのを防ぐ効果もあります。

しかし、長時間のうつ伏せ寝はSIDSのリスクを高めるため、常に監視下で行うようにしましょう。

うつ伏せ寝のメリット、デメリットはご理解いただけましたでしょうか?赤ちゃんの安全を第一に見守ってあげましょうね♪

まとめ

この記事では、赤ちゃんのうつ伏せ寝に関するさまざまな側面を解説してきました。うつ伏せ寝の危険性や対策について理解を深めていただけたでしょうか。

うつ伏せ寝は赤ちゃんにとって自然な姿勢ですが、SIDS(乳幼児突然死症候群)や窒息のリスクが高まる恐れがあります。しっかりと周りの環境を整え、月齢が低いうちは仰向け寝を基本としましょう。また、赤ちゃんの発達にはうつ伏せ寝が有益な面もあるため、しっかり見守りながら取り入れていくようにして下さい。

この記事で得た情報を参考に、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしていきましょう。

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ヒップシートはいつから使える?抱っこ紐との違いや月齢別の使い方・選び方も解説

ヒップシートは赤ちゃんを抱っこする際に便利で人気のアイテムですが、「いつから使えるの?」「抱っこ紐との違いは何?」など、購入前に色々な疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、ヒップシートが使えるタイミングや抱っこ紐との違い、月齢ごとの使い方や選び方のポイントを詳しく解説します。初めての育児でも安心して選べるようママの身体の負担軽減や安全性に関する情報もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
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発達段階

3歳児健診の発達検査とは?検査内容と発達障害の可能性がある場合の対処法を解説!

「3歳児健診で発達検査を受けることに少し不安を感じている」「発育の遅れが指摘されたらどうすれば良いのか心配」と思う親御さんも多いのではないでしょうか。3歳児健診は、子どもの発育状況や健康状態をチェックする重要な機会です。特に、発達検査では、言語、運動能力、社会的・感情的な発達の側面が確認され、将来の成長に大きな影響を与える可能性があります。この記事では、3歳児健診で行われる発達検査の内容や、発達障害が疑われた場合の対処法について詳しく解説します。お子さんの健やかな成長を支えるために、ぜひ最後までお読みください。
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子どもの睡眠

3歳児の理想的な睡眠時間はどのくらい?昼寝なしでも十分な睡眠を確保するコツ

3歳のお子さんは、心身ともに大きく成長する時期です。活発に動き回り、好奇心も旺盛ですよね。そんな成長期の子どもにとって、睡眠はなくてはならないものです。「うちの子、昼寝をしないんだけど、大丈夫かな?」「夜なかなか寝てくれない…」と、睡眠に関する悩みを抱えているママやパパも多いのではないでしょうか。この記事では、3歳児の理想的な睡眠時間や、昼寝なしの場合の睡眠時間、睡眠不足が子どもに与える影響などについて解説します。睡眠に関する不安や疑問を解消し、お子さんがぐっすり眠れるためのヒントをお伝えします。お子さんの睡眠について、ぜひ一緒に考えていきましょう。
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離乳食・食育

スプーンの持ち方は矯正すべき?上手持ち・バキューン持ちの違いや直らない時の対処法

スプーンの正しい持ち方について、親御さんなら一度は「いつから矯正すればいいのだろう?」と悩んだことがあるかもしれません。子供の成長に伴い、持ち方が変化するのは自然なことですが、どのタイミングで矯正を始めるべきか、もし直らなかったらどうしたら良いのか、不安に感じることも多いでしょう。この記事では、スプーンの持ち方の発達段階や、「上手持ち」「下手持ち」「バキューン持ち」といった持ち方の違いを解説し、正しい持ち方への自然な矯正方法について詳しくご紹介します。さらに、直らない場合の対処法も含め、無理なく楽しく矯正を進めるための方法について説明します。この記事を参考に、スプーンの持ち方に関する悩みを解消し、親子で楽しく矯正に取り組める方法が得られるでしょう。
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「親子の絆」をテーマにした ママ・パパのための教室
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レッスン開始のお歌とごあいさつ。英語の歌を聞いてる!こうやって日常の中に英語を盛り込む事が大切なんですね!

叱らなくてもすむ育児
叱らなくてもすむ育児

3歳までの子供を叱ることは百害あって一利ありません。ベビーパークで育った子供たちは叱らなくても良いのです。叱る必要がないのです。

3歳までの心や脳に最適な育児法
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最適な育児法

3歳までの環境でお子様の土台ができあがります。言葉を話す能力も、自分の気持ちをコントロールする能力もこの期間にほとんど形成されます。

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オンライン体験前説明会

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オンライン体験前説明会 約30分

0~3歳児教育の秘密や、レッスン内のアクティビティの意味について、お伝えいたします。事前に目的を知った上でアクティビティを⾏うと、その効果は素晴らしいものになります。

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2
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教室でのレッスン 約50分
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